鬼哭洞事件 の商品レビュー
狩野俊介シリーズ。実はまだ一冊も読んでいなかったのですが、問題はなかったと思います、たぶん。というよりこれでまた読みたい本がいっぱい増えてしまった印象かも。 探偵事務所に持ち込まれた人探しの依頼と、その矢先に殺されてしまった依頼人。さらに訪れた奇妙な屋敷で起こった殺人事件。加えて...
狩野俊介シリーズ。実はまだ一冊も読んでいなかったのですが、問題はなかったと思います、たぶん。というよりこれでまた読みたい本がいっぱい増えてしまった印象かも。 探偵事務所に持ち込まれた人探しの依頼と、その矢先に殺されてしまった依頼人。さらに訪れた奇妙な屋敷で起こった殺人事件。加えてその家に代々伝わる神楽の謎といい、探偵対決といい、ミステリとして美味しい要素がてんこ盛りです。あ、あと猫好きにも嬉しい! あくまでも人間に寄り添おうとする俊介と、冷徹な論理で真実だけを求める烏丸。烏丸のやり口にはかなり腹が立つ面もあるけれど、「探偵」としてはどちらのスタンスも間違ってはいないと思うんですよねえ。だからこそ、烏丸を認め、ある意味自分も同類だと自覚しつつ揺らいでいる俊介の葛藤が痛々しいながらも頼もしく思えました。残酷な事実が次々に明らかになるこういう事件こそ、ある程度の優しさを持つ探偵が必要だと思うのです。彼はきっといい探偵になる……って、もうなってるのかもしれませんが。 あ、でも烏丸、実際にいたら腹が立つけれど、キャラとしては魅力的なので。スピンオフ、ありですよ。
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少年探偵狩野俊介。探偵野上と俊介は依頼人(死亡)出身地へ向う。鬼哭洞屋敷は廃坑洞窟内。神楽の夜,第二の殺人事件。なぜ余命少い病人を殺したのか?俊介の素直で優しい人柄が好印象。
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2022/05/26 読了。 図書館から。 何気なく手に取ったので、 狩野俊介シリーズは初めて読みましたが、 前の話から読んだ方がよかったかも。 俊介君は優しい。 孔明さんは割切った感じですが(大人だしね)、 探偵と小説家では、そもそも違うのではないのかと。
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「狩野俊介シリーズ」の新作ですね。本格探偵小説です。 実に11年ぶりに成りますね。思えば太田さんの本を読み始めたのがこのシリーズでしたから、30年のお付き合いになります。 「月光亭事件」の時は俊介は小学6年生でしたが、今回は中学2年生の夏休みの事件簿に成りましたね。俊介の探偵とし...
「狩野俊介シリーズ」の新作ですね。本格探偵小説です。 実に11年ぶりに成りますね。思えば太田さんの本を読み始めたのがこのシリーズでしたから、30年のお付き合いになります。 「月光亭事件」の時は俊介は小学6年生でしたが、今回は中学2年生の夏休みの事件簿に成りましたね。俊介の探偵としての成長シリーズでも有るのでまだまだ続編を期待したいところです。 いわゆる横溝正史風の本格探偵小説ですが、主人公が10代なので同じ年頃の学生さんが読んでも読みやすい文章で物語は進展します。 太田さんは俊介が推理して事件を解決に結び付く過程で探偵のジレンマを描き出します。 事件の解決で傷つく人が出てくる。探偵小説の作家さんの古くからの問題点に誰しも悩み解答は様々ですね。 今回も解答は完全には得られないものの俊介は何かのヒントを受けたようです。読者もまた、何かを共に得られる。太田さんの狙いはそこかも。 新たな探偵の登場もあって次回作の期待が出ました。 巻末に太田さんのあとがきがあり楽しく読めました。
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久しぶりの狩野俊介君。11年振りの新作。無事、お帰りなさい。でも、いろいろ名探偵として悩むことが出て来てるんだね。成長を感じる。第1作から30年と云う事だが、私が最初にこのシリーズを読んだのは27年前。なんか歴史を感じるわ。今回の作品の舞台、なかなか面白いなあ
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- ネタバレ
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俊介くん、お帰り、の一冊。久しぶりすぎて過去の作品が思い出せない。ライバルの小説家・烏丸が憎らしいクールな切れ者で、メルカトル鮎のよう。野上さんにもう少し頑張ってほしい。
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