ちょっと気になる政策思想 第2版 の商品レビュー
左側の経済学と右側の経済学を対比しつつ,経済学の流れが説明されていた。どちらの経済学の立場に立つかで,社会保障の見方も異なることも述べられている。 生産性を無理やり付加価値生産性で論じることによる医療・介護への悪影響,マルサスの一般的供給過剰論からケインズの有効需要論までの左側...
左側の経済学と右側の経済学を対比しつつ,経済学の流れが説明されていた。どちらの経済学の立場に立つかで,社会保障の見方も異なることも述べられている。 生産性を無理やり付加価値生産性で論じることによる医療・介護への悪影響,マルサスの一般的供給過剰論からケインズの有効需要論までの左側の経済学のながれ,青木=吉川モデルの消費需要の飽和が経済成長の天井を規定するS字型成長曲線,成長産業を事前に選択する難しさに関する積極的貿易政策からの示唆,1%の成長率でも累積すると大きな変化になるという指摘,ドーマー条件,給付先行型福祉国家の運営の難しさが印象に残った。
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