記憶喪失の侯爵様に溺愛されています(3) の商品レビュー
二人の心の距離が縮まれば縮まるほど、失う事への恐怖が膨れ上がっていきます。 リリアーナが泣くことが多いこの巻はリリアーナが感情を取り戻したり、諦めたりすることが減ってきているからだと思います。 あのおしこめられて虐げられて声を出すことも許されないようなリリアーナが、萎縮せずちゃん...
二人の心の距離が縮まれば縮まるほど、失う事への恐怖が膨れ上がっていきます。 リリアーナが泣くことが多いこの巻はリリアーナが感情を取り戻したり、諦めたりすることが減ってきているからだと思います。 あのおしこめられて虐げられて声を出すことも許されないようなリリアーナが、萎縮せずちゃんと自分で考え、自分の意見を言えるようになってきた姿がどんどん立派になっていき、それを受けるウィリアムや屋敷の者たちも焦らせることなくリリアーナ真摯に見つめて応援しています。 それがすごく温かく頼もしくて読んでいてほっこりしてしまいます。 それでも次巻はリリアーナの実家のことや残してきた弟のセドリックのことが描かれるようなので、強くなったリリアーナじゃなくても心配です。
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