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2084年報告書 地球温暖化の口述記録 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2023/09/14

2,084年に生きている人が、その時代の地球の状態と、そこに至る過去(今から見ると未来)の出来事を振り返る形式のフィクション。 現在の科学的な見地から起こり得る未来は、2040年代に自由の女神倒壊、50年代にオランダ水没、水や食料をめぐる戦争など。衝撃的な出来事があまりに近い未来...

2,084年に生きている人が、その時代の地球の状態と、そこに至る過去(今から見ると未来)の出来事を振り返る形式のフィクション。 現在の科学的な見地から起こり得る未来は、2040年代に自由の女神倒壊、50年代にオランダ水没、水や食料をめぐる戦争など。衝撃的な出来事があまりに近い未来の話として描かれており、「今すぐに何かしなくてはならない」という切迫感を感じる。 老後の生活設計などと言ってる場合ではない。実際にベランダで夏の日差しに焦げて枯れる植物を見ていると植物が育たなくなることはあり得ると思える。この本で書いているように原発が答えだとは思えないとしても、3.11の後、なぜ節電を選べなかったのかは歴史的に見て大失敗になるのかもしれない。 なお、内容ではないが、翻訳が変。意味の掴めない文章がいくつもある。Google翻訳使って、その後のチェックが甘いという印象。翻訳悪いので星を減らした。

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2023/06/10

レビューではなく、感想。 読んだきっかけは「SF超入門」 面白い立て付けの本。SFらしくて良い。しかし、なんだか読みにくい文章で、飛ばしながら読んだ。 考えれば当然ながら、温暖化がとても幅広い影響を与えることが理解できた。改めて怖い問題。健康の章。 著者は、もはや原発ぐらいしか解...

レビューではなく、感想。 読んだきっかけは「SF超入門」 面白い立て付けの本。SFらしくて良い。しかし、なんだか読みにくい文章で、飛ばしながら読んだ。 考えれば当然ながら、温暖化がとても幅広い影響を与えることが理解できた。改めて怖い問題。健康の章。 著者は、もはや原発ぐらいしか解決策はないのでは、と言ってるのかな。

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2022/06/10

起こり得る事だろう、いや必ず起こる事だろう。暗澹たる未来を突きつけられてぞっとする。これでも格好だけの脱炭素政策でやり過ごすつもりなのか。日本の反知性ぶりが恥ずかしい。 しかしながら、翻訳者も後書きで触れているが結局のところ原発推進が地球を救うというプロパガンダとして終わっている...

起こり得る事だろう、いや必ず起こる事だろう。暗澹たる未来を突きつけられてぞっとする。これでも格好だけの脱炭素政策でやり過ごすつもりなのか。日本の反知性ぶりが恥ずかしい。 しかしながら、翻訳者も後書きで触れているが結局のところ原発推進が地球を救うというプロパガンダとして終わっているのが解せない。為政者や財界人は喜ぶだろうが。

Posted byブクログ

2022/05/23

SF小説というより、地質学者によるリアリティ満載な未来予想、という感じ。 これを読んでなお、環境問題は今の延長で解決に向かう、俺は私はしらんぷりでも問題ない、と思う人はいないのではないかと思うくらいの鬼気迫る内容。 パウエル氏の提案については賛同し兼ねるし、もちろんまだまだ語られ...

SF小説というより、地質学者によるリアリティ満載な未来予想、という感じ。 これを読んでなお、環境問題は今の延長で解決に向かう、俺は私はしらんぷりでも問題ない、と思う人はいないのではないかと思うくらいの鬼気迫る内容。 パウエル氏の提案については賛同し兼ねるし、もちろんまだまだ語られるべき論点はたくさんあるのだが、紙幅の都合もあったのだろうと思うのでそこには敢えて触れない。

Posted byブクログ

2022/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

端的に「あまり面白くなかった」というのが正直なところ。 温暖化が現状の予想を上回って進行した想定の2084年、干魃と火災、洪水、あるいは戦争など、影響をテーマごとに分けて、それぞれインタビューを載せているというスタンスで、その構成自体はそそられるのだが、読んでいるうちに何かが明らかになる、というようなストーリー性のあるものではなく、本当にただの口述記録なので単調さを感じる。特に干魃、海面上昇のような現代からでもある程度予想の付く内容はほぼ読み飛ばしてしまった。ただ一方で、水不足の結果、水資源が戦争の火種になる、というような、あまり意識していなかった話が印象に残るのは確か。 問題はいまいちリアリティを感じないこと。水不足、農業衰退などで国連が機能不全に陥り、結果各地でガンガン核兵器を飛ばすようになるというのはさすがにどうなのか。また、温暖化を止められなかった理由を、科学軽視、科学縮小、科学を否定する政治家の台頭という点と、原発を推進せず石炭火力発電を使い続けたから、という点の2つに集約したのも、うーん。2020年前後でも温暖化陰謀論は存在するし、トランプの一時代はあったが、それが世界的に多数派を獲得するほど科学忌避が進行するような状況には思えない。「過去の世代は、なぜ将来を見越して温暖化対策をしなかったのか?」という筋立ての本なのに、未来に大きな負の遺産を残す原発を推進するよう提言するのも矛盾じゃないかと思う。多数にインタビューした本のはずなのに、著者のイデオロギーは割と強く感じる。 随所随所で面白くはあるし、真面目に受け取らねばならない内容も多いが、全体としてはしらけてしまったな、という感想に落ち着く。

Posted byブクログ