風の神送れよ の商品レビュー
娘が借りてきた児童書ですが、コロナウイルスの話題も登場し興味があったので読んでみました。 昔から繰り返される疫病との闘い。 昔は薬もワクチンもない中、神に祈るしかなかった。疫病退散の『コト八日行事』に積極的に参加することになり、優斗の考えも少しずつ変わっていく。 地域の人々を守...
娘が借りてきた児童書ですが、コロナウイルスの話題も登場し興味があったので読んでみました。 昔から繰り返される疫病との闘い。 昔は薬もワクチンもない中、神に祈るしかなかった。疫病退散の『コト八日行事』に積極的に参加することになり、優斗の考えも少しずつ変わっていく。 地域の人々を守るため、子供達が長年受け継いでいる『コト八日行事』は神様を信じる者には強い力となり、あまり信じていない者にとっても少しでも希望をもってすがるものとして意味のあるものだと思う。 昨今、行事が見直され廃止されたり、縮小してしまうものも少なくないが、その行事の本質を考えるのは大事なことである。 参加しなければ大事なことに気付けなかった優斗は来年は見事な頭取を努めることができるだろう。
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信州飯田あたりに伝わる伝統行事、コト八日行事を題材にした児童向け小説。内容は全てフィクションであり、実際のコロナ禍では行事は中止になっている。出てくる登場人物は優斗をはじめとして皆子どもであり、子供から地域の大人の仲間入りをしていくための行事なのかなと思う。キャラクターは優等生と...
信州飯田あたりに伝わる伝統行事、コト八日行事を題材にした児童向け小説。内容は全てフィクションであり、実際のコロナ禍では行事は中止になっている。出てくる登場人物は優斗をはじめとして皆子どもであり、子供から地域の大人の仲間入りをしていくための行事なのかなと思う。キャラクターは優等生とか拗ねている転校生とか、ヒーローの先輩とかステレオタイプな部分が多いが、伝統行事と絡めることで成長物語に上手く昇華できている。日本の地域に残る伝統文化を伝えていく手法として小説にしていくのは一つの手段かもと思う。
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コト八日行事のことは初めて知った。 怠惰だった少年がやる気を出すようになる所が釈然としなかった。少しのキッカケで変わるか大きなキッカケで変貌が好きな私にとっては、こんなことで変化するものなのか、と疑問に思い、読んでて楽しくはなかった。 しかし、設定と表現は見事。終わりはスッ...
コト八日行事のことは初めて知った。 怠惰だった少年がやる気を出すようになる所が釈然としなかった。少しのキッカケで変わるか大きなキッカケで変貌が好きな私にとっては、こんなことで変化するものなのか、と疑問に思い、読んでて楽しくはなかった。 しかし、設定と表現は見事。終わりはスッキリしない終わりかただ。
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伝統や願掛けなんて好きじゃないし、頼る気もない。 そう考えてたけど、少し考え方が変わった。 昔は大病を患っても薬もなければ対処法もわからない。 どうしてたかと言うと、神様に祈って災厄を振り払ってた。 そうした歴史が紡がれて、伝統ってできてるんだなとしみじみ思わされた。 自分の考...
伝統や願掛けなんて好きじゃないし、頼る気もない。 そう考えてたけど、少し考え方が変わった。 昔は大病を患っても薬もなければ対処法もわからない。 どうしてたかと言うと、神様に祈って災厄を振り払ってた。 そうした歴史が紡がれて、伝統ってできてるんだなとしみじみ思わされた。 自分の考えは浅はかだったかな。 先人の重みをしっかり受け止め、これからを生きていくことも今の時代を生きる人には大切なんだな。 初めは逃げ腰だった優斗が、徐々に成長し、逞しくなっていく姿に喜びを覚えた。 息子と少し被る部分があって、こんな風に成長してほしいなとしみじみしながら読んだ。 元々が息子の読書感想文の課題図書で手に取ったんやけども
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2022年 全国読書感想文コンクール 5.6年生 課題図書 長野県伊那谷の400年続く伝統行事 「コト八日行事」のお話。 この行事は、小学3年生から中学1年生の子ども達だけで行われます。 コトの神=風の神=病気や火事などを引き起こす疫病神 このコトの神様を「コト念仏」で村...
2022年 全国読書感想文コンクール 5.6年生 課題図書 長野県伊那谷の400年続く伝統行事 「コト八日行事」のお話。 この行事は、小学3年生から中学1年生の子ども達だけで行われます。 コトの神=風の神=病気や火事などを引き起こす疫病神 このコトの神様を「コト念仏」で村中から集めて、翌朝「コトの神送り」で、村の外へと送りだす。 それを寒い2月の長野で行なっていると思うと、子ども達の強さと可能性を感じました。 この行事を経験した子ども達は、素晴らしい大人になるだろうと思います。 (読み聞かせ時間:約160分)
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長野県南部、天竜川東岸、飯田市東側、伊那谷地区で行われている「コト八日行事」を題材にした物語です。疫病をはやらせる神を鎮め、地区に住む人々の無病息災を祈る行事は新型コロナウイルス感染症に振り回されている今日、健康のこと、家族のこと、仕事のこと、そして自分が属する地域共同体のことを...
長野県南部、天竜川東岸、飯田市東側、伊那谷地区で行われている「コト八日行事」を題材にした物語です。疫病をはやらせる神を鎮め、地区に住む人々の無病息災を祈る行事は新型コロナウイルス感染症に振り回されている今日、健康のこと、家族のこと、仕事のこと、そして自分が属する地域共同体のことを考えさせてくれます。コロナ禍でもなければ、こんな時代遅れの行事はとっととやめてしまえば良いと考えたかもしれません。どんなに社会が豊かになっても、衛生状態が良くなり、食べ物が捨てるほどあったとしても、人という生物は病気になって死にます。幸運にも病気にならなくても寿命が来て死にます。日本人にとって「神を信じる」ということは、素直な心で自然に向き合うことでしょう。
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疫病退散!!神に祈ることしか出来なかったスペイン風邪の時とは違うけれど庶民にはどうにもできないことも事実。はやく日常が戻りますように。
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第68回青少年読書高学年の課題図書です。 新型コロナウイルスと長野県のコト八日行事のことが取り上げられている作品です。 作中には、スペイン風邪も取り上げられており、我々の先祖が伝染病といかに向き合ってきたかを知ることが出来ました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2022年の高学年の課題図書だったので読んでみたが、半分まで読んで、読むのをやめた、、、つまらん、、、。 タイムリーな話題であるコロナウィルスや、長野県で400年以上行われているコト八日行事のことがテーマになっていることは良いのだが、物語自体に魅力を感じきれず、、、
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2022年全国読書感想文コンクール高学年の部課題図書 テーマの伝統行事が現代の子には関心が低そうであるが、主人公に共感しやすい設定で読めば惹かれていく内容。コロナ感染症も入っているが他の作品のように薄っぺらく感じさせないのは、現実にある日常の予防対策の部分だけを入れていて、子ど...
2022年全国読書感想文コンクール高学年の部課題図書 テーマの伝統行事が現代の子には関心が低そうであるが、主人公に共感しやすい設定で読めば惹かれていく内容。コロナ感染症も入っているが他の作品のように薄っぺらく感じさせないのは、現実にある日常の予防対策の部分だけを入れていて、子どもたちの共感を得やすいからではないかと思った。 4年生で伝統行事を調べる学校もあるので、その時に紹介もできる。読みにくくはないので、読書好きな児童なら読めるし、行事に対する気持ちを知ることが出来て良いのではないかと思いました。
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