あなたとなら食べてもいい の商品レビュー
サクラが好きかな。 食べ物にまつわるけど、扱われ方は様々でその中でもサクラが私は好み。気持ち超わかるぜイズミ。
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7人の小説家が短編で綴る作品 表紙が美味しそうで購入したけど…美味しい話ではなくいろいろな女性の物語 あなたとなら食べてもいい 食べてもいいって感覚がこの本に詰まってる感じかな? モヤモヤする作品から素敵な恋の話まで
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どのお話もちょっぴりスパイシーで、人間の心の中のブラックな部分が出てくるような、そんなお話が多かったように思います。普段は隠していた部分だけれど、でも実はこう思ってたんだと、共感できるところが誰にでもあるのではないでしょうか。 どのお話も食事を通して想いを巡らせたり、人と人とを繋...
どのお話もちょっぴりスパイシーで、人間の心の中のブラックな部分が出てくるような、そんなお話が多かったように思います。普段は隠していた部分だけれど、でも実はこう思ってたんだと、共感できるところが誰にでもあるのではないでしょうか。 どのお話も食事を通して想いを巡らせたり、人と人とを繋いだりすることには変わりないので、テーマとしては共通していますが、お話のテイストは作者の方毎に全然違うので飽きずに楽しむことができます。
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7人の作家さんによる、7つの食にまつわる短編集。一つ一つも短いし、全体も薄いので隙間時間に読むのにちょうど良い感じ。 個人的には、神田茜 さんのダイエットにまつわる話と、深沢潮 さんの、マダムたちのマウンティングに関する話が気に入った。どちらも初めて知る作家さんだったけど、他の作...
7人の作家さんによる、7つの食にまつわる短編集。一つ一つも短いし、全体も薄いので隙間時間に読むのにちょうど良い感じ。 個人的には、神田茜 さんのダイエットにまつわる話と、深沢潮 さんの、マダムたちのマウンティングに関する話が気に入った。どちらも初めて知る作家さんだったけど、他の作品も注目してみようかなと思った。
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食をめぐる7つの短編集。 表紙の素敵な明るいカフェイラストとは裏腹に、作品はやや暗めというかミステリアス。 『くろい豆』千早茜 『居酒屋むじな』田中兆子 『アドバンテージ フォー』深沢潮 上の3つがとても印象的&好きです。
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"あなたとなら食べてもいい" "あなたと食べたい"ではなく"あなたとなら"そこから何となく分かるかと思うけれど、美味しいものを好きな人と食べているだけではないお話。表紙の美味しそうなツヤツヤなケーキも、チョコレートのよ...
"あなたとなら食べてもいい" "あなたと食べたい"ではなく"あなたとなら"そこから何となく分かるかと思うけれど、美味しいものを好きな人と食べているだけではないお話。表紙の美味しそうなツヤツヤなケーキも、チョコレートのような黒々とした闇やタルトを食べるときのフォークの力強い残酷さを持ち合わせているのでしょう。多分ね。 7人の作家のアンソロジーなので、読みやすい。私は旅行中の電車で読んでしまったけれど、それこそ食後に飲み物と一緒に読んでもちょうどいいのでは?
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穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。 盗まれたエクレアが導く驚きの結末。 最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。 減量に奮闘する女性が巡り会った恋。 美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。 幼なじみと再会して作る菓子の味。 駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない...
穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。 盗まれたエクレアが導く驚きの結末。 最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。 減量に奮闘する女性が巡り会った恋。 美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。 幼なじみと再会して作る菓子の味。 駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない祈り。 7人の作家がこしらえた、色とりどりの食べものがたりに舌鼓を打つ絶品アンソロジー。
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食べものがたりと聞いて、期待していた内容とは若干違う印象をうけたアンソロジー。 いちばん好きなのは、深沢潮「アドバンテージ フォー」 大学時代の同じサークルだったアラフォーの4人の女性がフレンチレストランで繰り広げる戦いが現実的で、女性の腹黒さや嫉妬深さが感じられて面白い。 他の...
食べものがたりと聞いて、期待していた内容とは若干違う印象をうけたアンソロジー。 いちばん好きなのは、深沢潮「アドバンテージ フォー」 大学時代の同じサークルだったアラフォーの4人の女性がフレンチレストランで繰り広げる戦いが現実的で、女性の腹黒さや嫉妬深さが感じられて面白い。 他の作品も食べ物を題材に色々な視点の物語で、1作品ごとに全然共通性がないので、隙間時間に読みやすい。
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「町田そのこ」さんの作品をe-honで検索し、見つけたのが本書で、作家7名のアンソロジーとのこと。 以下、町田さんの収録作品のみに関する感想です。 収録されている作品名を見ると『フレッシュガム』とありますが、何よりも目を惹いたのは、(すごくすごく)好きな町田さんの作品である『夜空...
「町田そのこ」さんの作品をe-honで検索し、見つけたのが本書で、作家7名のアンソロジーとのこと。 以下、町田さんの収録作品のみに関する感想です。 収録されている作品名を見ると『フレッシュガム』とありますが、何よりも目を惹いたのは、(すごくすごく)好きな町田さんの作品である『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(以降、『夜空に』)の番外編だということ。 これは直ぐに読まねばならぬと、近くの書店に行って購入してきました。 『夜空に』の番外編とあるとおり、さっちゃん・啓太と芙美・沙世の登場に歓喜すると共に、ガムとその匂いに関する『夜空に』の描写場面を再読しました。 勿論、2作品の状況は異なりますが、「りゅう」と「さっちゃん」、「啓太」と「石田」のガムとその匂いに関する文章・場面が『夜空に』とシンクロし、醸し出される余韻にしばし放心状態でした。 それを、僅か8ページで表現する町田さん、本当に恐るべし! 特に、「さっちゃん」が「啓太」にガムのことを「知ってんの?」と訊かれ、 さっちゃんはとても大切なものに触れるようにガムを取り、「すごくすごく、知ってる」と言った。 「生産中止になったって知ったとき、すごく哀しかったんだ。もう永遠に食べられないかと思ってた」 には、完全にやられました。 「りゅう」が早く「さっちゃん」の元に帰ってくることを祈る気持ちにならざるを得ません。 (このままの方が幸せかもしれませんが) 最後に、「啓太」をはじめとする『夜空に』の主要な人物は、これからの作品にも登場してくれる(はず)と勝手に期待していますので、その日が来るまで首を長くして待っております。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
満足度の高い1冊…!好みでない短篇もあったにはあったが、どれも心が満たされる物語だった。好きだった順に 1. 千早茜「くろい豆」 千早茜さんの著作は数作読んでどれも好きだったが、これも当たり。とろりと惹き込まれ、切なさと苦しさに胸がきゅっとした。"文学的"の匙加減がこのうえなく良い塩梅。 2.神田茜「サクラ」 傍から見ればきっと不幸で魅力の少ない大人、だが私はこんな大人になったとき自分を肯定して、春を見に行ける人間でありたいと思わされた。 3.田中兆子「居酒屋むじな」 弟がいとおしくて、行き場のない大人がいとおしくて、むじなの無垢な野暮ったさと姉の野暮がかなしい。 4.柚木麻子「ほねのおかし」 性的な表現あり、が、二人の子どもの頃の心がゆっくりと現在に浮かび上がってくるのが温かくて素敵だ。 5.遠藤彩見「消えもの」 ミステリチックな短篇。語り手がいい味を出している。私は本格ミステリしか読まないのでさほど刺さらなかった。 6.深沢潮「アドバンテージ フォー」 1番共感してしまったのがこの短篇という悲しい(?)事実。卑しい。 町田そのこさんのは、チョコレートグラミー(未読)の番外編とのことでまたの機会に。
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