8050問題 の商品レビュー
論じるのではなくて、当事者を客観的な観察で書かれておりよく理解できた。 親の与える影響の大きさ。 こどもを自分の支配下におくことのないよう自省した。
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林真理子 著『小説8050』読了し、 こちらが参考文献にあったので読みました。 結果、私が読みたかったのはこちらでした。 中高年ひきこもりになるまでの過程(社会背景)なども説明があり、分かりやすかったです。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ひきこもりになる要因は人それ...
林真理子 著『小説8050』読了し、 こちらが参考文献にあったので読みました。 結果、私が読みたかったのはこちらでした。 中高年ひきこもりになるまでの過程(社会背景)なども説明があり、分かりやすかったです。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ひきこもりになる要因は人それぞれでしたが、 やはり根本は家族同士の問題に感じました。 (親の影響が大きい) 成人を過ぎても親子が共に依存しており、いびつな「相思相愛」状態で支えあっている。また親が子どもの主体性を奪うことで、支配していることに気付かない。(なのに自立しろという) 裕福な家庭ほどいびつさが多く、小さい頃から子どもへの期待が大きく、挫折したときに社会から隠そうとする(隠せるだけの財力が親にある)失敗を認めない親の見栄が悪化に繋がっているなと思った。
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様々なケースがリアルに紹介されている。 対社会的な繋がりが少ない、家族に依存している状態を変えるのはなかなか難しい。そもそも家族に問題がある場合も多い。 依存先を増やす事が自立に繋がる。 まずは現状をありのままにみつめ、人間関係を客観的にきちんと認識する所から何かがはじまるのかも...
様々なケースがリアルに紹介されている。 対社会的な繋がりが少ない、家族に依存している状態を変えるのはなかなか難しい。そもそも家族に問題がある場合も多い。 依存先を増やす事が自立に繋がる。 まずは現状をありのままにみつめ、人間関係を客観的にきちんと認識する所から何かがはじまるのかもしれない。
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ノンフィクション作家、黒川祥子さんの、8050問題についての本です。 8050(ハチマルゴマル)問題とは、ひきこもりの50代を80代の親が世話するという社会問題のこと。 その背景には、保健所の減少があり、ひきこもりの根本原因があり、家族問題があり……と、ひきこもりは「本人」...
ノンフィクション作家、黒川祥子さんの、8050問題についての本です。 8050(ハチマルゴマル)問題とは、ひきこもりの50代を80代の親が世話するという社会問題のこと。 その背景には、保健所の減少があり、ひきこもりの根本原因があり、家族問題があり……と、ひきこもりは「本人」だけが問題で起こることではない、ということがとてもよく分かります。 少し前であれば、ひきこもりは「本人に問題がある」と言われていました。なかには「精神的に未熟だから」「本人が怠惰だから」という意見もありましたが、この本を読むと、本当の実態が良く見えてきます。 親の依存が激しくて自分を出すことが一切許されなかった人、家族まるごと共依存になってしまっている人、いじめが原因で社会への疑念が拭えず苦しむ人、それぞれ違った苦しみを抱えて、どうしようもなくなってひきこもるしかなかったのだと分かります。 個人的に思ったことは、8050問題の本当の病巣は、80代男性の気質、その時彼らが生きていた社会と今の社会との乖離が凄まじいことではないかということです。 強くなければ男ではない、立派な大人になる、経済を支える、家族を支える、などなど……その当時の男性を育てた社会的なスローガンが、今となっては全く違っていて、彼ら80代男性自身、もう今更考え方を変えることも時代に適応することもできずにいるのでしょう。 しかしながら、その皺寄せは弱く繊細な娘、息子、そして妻にのしかかっている、ということも事実。 変えられない考え方で家族を追い詰め、息子を責め続ける姿などは、「あなたが彼(女)をひきこもりにしたんじゃないの?」「あなたが悪いのに、なぜ自分を改めるつもりが微塵も無いの?」と言いたくなるほどです。 社会の歪み、その皺寄せは弱いところ、少数派、物言えぬ人たちの方へ押し寄せて来ていて、そのなかの一つが「長期化するひきこもり」なのだと思います。 冒頭で著者は「これは解決策ではなく、自分が体験した7つの家族の物語」というふうなことを書いておられますが、今もしこの問題の渦中にいて、この本が気になる人がいれば、読んでみることで少し違ったものが見えてくるのではないかと感じました。 ひきこもりは被害者である、ということが、もっと世界に浸透したら良いなあと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ノンフィクションですので、現実の家族のお話なのでしょう。 日本中で実際には知られてはいないだけで、もっとたくさんの苦しい惨めで悲惨な家族たちが存在してしまっているのでしょう。 どうしても自分と他人を比べてしまいます。 高齢化しているひきこもり当事者たちは、すべてにおいて「今さら」という気持ちが非常に強い。もうどうしようもない、と思っている。 P.178「自分が一番ひどいとか、こんなダメな奴はいないとか思っている人もいるかと思います。僕も何回もそう思いました。でも、そんなことないんです」 あなたに似た人はたくさんいる。あなた一人だけではなく、同じように、「自分はできないだらけの中にいる」と考えている人は……今はわからないだろうけど、きっとたくさんいる。 ひきこもりを抱える家族たちはどうなるのでしょうか。 ひきこもり当人たちでさえも現代人として大きく取り残されてしまっているのに、高齢の親御さんたちもまた、さらに現代人としての技術や文化、学力から大きく取り残されていく。 完全な日本人社会の2極化。 ひきこもりと家族たちと、そうでない日本人たちとの。 中高年ひきこもり問題は、現代日本人が現在進行系で直面している大問題です。 ですので、ある程度社会生活を営むことができるようになれた元中高年ひきこもりの方とご家族の人たちも現在進行系です。 できれば元中高年ひきこもりからの脱出例を知りたいです。
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色々な家族がいるなぁ…と知れて興味深かったですねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 中年のひきこもりを抱えている家庭の共通項? と言えば親が金持ちなことですな…だからこそ、引きこもり一人抱えてもそんなに家計には響かないし、まあ、余裕があるってことですなぁ…。 しかし、...
色々な家族がいるなぁ…と知れて興味深かったですねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 中年のひきこもりを抱えている家庭の共通項? と言えば親が金持ちなことですな…だからこそ、引きこもり一人抱えてもそんなに家計には響かないし、まあ、余裕があるってことですなぁ…。 しかし、金稼げて社会的な地位も高い親だからこそ、子供を自由自在にしたくなるのか、ああしろこうしろと口やかましく言うみたいですね…放置、ということができないんですな…。 それで子供は親の言いなりになって…しかし、心の中では反発心もあって…中年になっても家族の問題で頭を抱えている人らがたくさん居るようですな…。 まあ、そんなアレでこの本に出てきたような家族は今の世の中、多数居るんでしょうけれども、そして、引きこもりの問題とかもう何年も前に出てきているんですけれども…国は本腰入れて取り組む気無さそうなんですなぁ…。 先が思いやられますねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー
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