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物理学者、SF映画にハマる の商品レビュー

3.7

18件のお客様レビュー

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2022/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第1章 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ p45  過去に戻って親を殺すと、自分が消えてしまうのか? というものです。 第3章 『TENET』 p84  映画ではマスクをして呼吸をしていましたが、その程度では解決できない問題だといえます。 第9章 『インターステラー』 p154 しかし、その傍にはガルガンチュアと呼ばれるブラックホールが存在し、その星では重力的な時間の遅れによって、1時間の滞在が宇宙船での7年に相当するという設定でした。いわゆるウラシマ効果です。 p160 実際は宇宙空間が真空なので、全く音は伝わりません。 タイトル通りの内容ですが、ひとつの映画にフォーカスしすぎず、他のテーマや作品に脱線していく感じが読んでいて楽しかったです。 作中内での台詞の聞き違いや事実関係の誤認など、いくつか引っ掛かる部分はなくもありませんが、そっちの専門ではないのでご愛嬌ということで。 『メッセージ』(原題『Arrival』)は言語学もテーマのひとつとなっており、専門外ですがスルーすることなく一応触れていたので◯ そもそもSFの映像作品は、ひとつふたつの矛盾を無視して楽しむもののような気がしますが、あえて学者の視点から真面目に論じているように見えました。時間や宇宙というテーマに注目が行きがちですが、物理や力学など、様々な語り口から視野を広げてくれる一冊だと思います。

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2022/05/23

ガチの物理学者の方がSF映画内の物理学をリスペクトしつつもつっこんでいく本。 メジャーどころの映画をすごくわかりやすい言葉で紐解いてくれます。 作中でも「詳しくは筆者の別の著書を読んでね」って下りが度々出てくる通り、かなりライトめな作り。章ごとにオチがあるというよりは部分部分に突...

ガチの物理学者の方がSF映画内の物理学をリスペクトしつつもつっこんでいく本。 メジャーどころの映画をすごくわかりやすい言葉で紐解いてくれます。 作中でも「詳しくは筆者の別の著書を読んでね」って下りが度々出てくる通り、かなりライトめな作り。章ごとにオチがあるというよりは部分部分に突っ込んでいる感じ。 でもそれもあってかなり読みやすかったです〜

Posted byブクログ

2022/04/13

タイトルには「ハマる」とあるが、そこまで深い内容では なく、あくまで教科書的な、SF映画をネタにした科学入門 といったところ。SF映画の解析を踏み台にして、あるいは そこを越えて、一つのエンタテインメントにまで辿り着いて いるかというと、そこまでではないかな。

Posted byブクログ

2022/02/21

(借.新宿区立図書館) SF映画に描かれた時間と宇宙をテーマに関連する科学的考察を書いた本。「宇宙」あるいは「空間」についてはそれなりに理解できるが、「時間」のほうはなかなか理解しにくかった。取り上げられたSF映画を私がほぼ見ていないというせいもあるかな。

Posted byブクログ

2022/01/22

いまいちかな。全くSFを知らない人向けかもしれない。そんな矛盾点とか、昔から、語られてる話で、それを実現する話とか、なんつか、それ以上のことがない。 しかも、SF小説については全く触れられてないので、読んでないわけはないと思うので、そう言う人向けなんだろうと。 消化不良。

Posted byブクログ

2022/01/18

最初の10Pくらい難しすぎて読むのやめようかと思いましたが、映画の話に入ってからスラスラ入ってきてめちゃくちゃ面白かったです! 私は、映画は感情面でよく観てたので、技術面から映画を語るということはしてこなかったので斬新でした。

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2021/11/15

2021-11-14 これはターゲット中学生くらいかな? おそらくちゃんとした物理学者さんなんだろうけど、SF者としては薄い感じ。文章もなんだかブレが大きくて、もしかしたら語り書きなのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/11/09

SF映画は大好きですが、細かいところが気になってしまうこともあります。 例えば、こんな事が気になります。大好きな映画の一つ「エイリアン」は、宇宙船ノストロモ号の中での出来事ですが、あたかも重力があるかの如く、皆さん普通に歩いて生活しています。どんな仕組みなのかが、気になるのです。...

SF映画は大好きですが、細かいところが気になってしまうこともあります。 例えば、こんな事が気になります。大好きな映画の一つ「エイリアン」は、宇宙船ノストロモ号の中での出来事ですが、あたかも重力があるかの如く、皆さん普通に歩いて生活しています。どんな仕組みなのかが、気になるのです。(スター・ウォーズもそんな世界ですよね。)こんな些細なことは気にならないくらい、映画本編は面白い作品なので些細なことは忘れてしまいます。本書にはそんな私の疑問に答えてくれるようなものは登場しませんでした。 本書を読んでの一番の発見は、ISS(国際宇宙ステーション)がなぜ無重力に近い環境になっているのかということを知ることができたことです。 私は、単純に宇宙空間にある施設なので、無重力なのかと思っていました。 そんな単純なことではないことが、本書で学ぶ事ができます。 ISSは地上から約400kmの距離に浮かんでいます。この距離での重力を計算すると地表の重力に対して88%程になるそうです。では、なぜISSは無重力状態になっているかお分かりになりますか?知りたい人は、本書をぜひ読んでください。私は思わず膝を打ちました。もちろん、すでにご存知の方もいらっしゃるかとは思います。そんな方も楽しめるネタが本書には詰まっています。タイムトラベル、宇宙人との接触、ブラックホール、など映画の展開に合わせて解説してくれます。ここで紹介されている映画をご覧になってから本書をお読みになることをお勧めします。 本書で登場する映画は以下の通りです。 バック・トゥ・ザ・フューチャー デジャヴ TENET ターミネーター HEROES(テレビシリーズ) ゼロ・グラビティ ファースト・マン オデッセイ インターステラー スター・ウォーズ メッセージ V(テレビシリーズ) さぁ、傑作SF作品ばかりです。映画も楽しみ、本書も楽しんでください。笑

Posted byブクログ