蛍と月の真ん中で の商品レビュー
カメラマンのたまごの匠海は 進む道に迷いを感じ、休学して 昔、父親が撮ったホタルを見に長野県の辰野へ。 ところが季節外れだと教えられ 一年間、集落に住みながら待つことに。 移住先輩の家に居候しながら 少しずつささくれた気持ちを緩めていく匠海。 何もかもうまくいくわけではないけれ...
カメラマンのたまごの匠海は 進む道に迷いを感じ、休学して 昔、父親が撮ったホタルを見に長野県の辰野へ。 ところが季節外れだと教えられ 一年間、集落に住みながら待つことに。 移住先輩の家に居候しながら 少しずつささくれた気持ちを緩めていく匠海。 何もかもうまくいくわけではないけれど ずっと集落にいる者、移住してきた者 一度都会へ出て戻ってきた者と さまざまな人々との関わりが温かい。 集落の端のゲストハウスには 健康上の問題で都会へは行けない 明里という少女もいて この物語は彼女の成長譚でもある。 やっぱり自分はこういうハッピーエンドが 好きなんだなぁと実感しました。
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大学を休学して、父の写真にあった長野県の辰野へ。何も先を決めずに行った先での1つの出会いが、また別の出会いにつながり、主人公の生き方・考え方を変えていく。 将来への不安や人と較べて焦る心情と、周りの人の温かさとたくましさと、自然の描写が織りなす季節と気持ちの移ろいが味わい深かったです。 読んだ後は前を向いて歩けるような気持ちになりました。
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舞台となる長野県の辰野が美しく描かれている。匠海が滞在したのがちょうど1年なので、四季の景色が目に浮かぶよう。 辰野で出会う人々もみんな個性的でいい人ばかり。こんな村でなら自分をしっかり見つめ直せそうだし、移住もありだなと思いながら読んだ。 田舎では一人で生きていくことは出来ない...
舞台となる長野県の辰野が美しく描かれている。匠海が滞在したのがちょうど1年なので、四季の景色が目に浮かぶよう。 辰野で出会う人々もみんな個性的でいい人ばかり。こんな村でなら自分をしっかり見つめ直せそうだし、移住もありだなと思いながら読んだ。 田舎では一人で生きていくことは出来ないとあったけど、どこで暮らしていても頼り頼られ生きていくことが自然とできたらいいなと思う。 真の豊かな暮らしとは、辰野の人々のような生活なのかも。
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出てくる人がみんないい人で、安心して読める。でも、過去をカミングアウトされた会話でこんないいことばかりスラスラ言えないなぁ。
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自分の立ち位置や将来や存在に不安を抱えた青年が、長野県辰野の人達との生活で変わる…そんな物語だけど、私は本当に好き、というか、こういう物語を読むと心が浄化される。実際にモデルになった場所があるみたいなので、辰野に行ってみたいなぁと思った。
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大学を休学中の主人公が地方を訪れ、自分を見つめ直していく青春小説。主人公は、将来のことや家族のことに思い悩み、微かな記憶にある辰野を訪れる。そこで様々な価値観をもった人達と出会い、自分を見つめ直していく。 若い頃、華やかに見える人達との交流やアグレッシブさに憧れるのはよくわかり...
大学を休学中の主人公が地方を訪れ、自分を見つめ直していく青春小説。主人公は、将来のことや家族のことに思い悩み、微かな記憶にある辰野を訪れる。そこで様々な価値観をもった人達と出会い、自分を見つめ直していく。 若い頃、華やかに見える人達との交流やアグレッシブさに憧れるのはよくわかります。控えめな主人公が、自分にできることをコツコツと行動していくことで、道が開けていく展開は読んでいて微笑ましい。都会にはない人との距離感や助け合いが温かく描かれているのもよかった。 アレルギーや地方再生の事も盛り込まれていたけど、きれいにまとまっていて違和感なく面白かったです。
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バイトと勉強に追われ疲れた大学生が、休学して亡き父の縁の地で過ごす1年間のお話。 優しくてほわっとした作品でした。 現実問題、ここまで恵まれることはないかと思いますが、自分の固定観念を打ち崩してもらう経験って本当に貴重だなぁ、と思います。
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写真家を目指し東京の大学でがんばってきた匠海は、学費のことだけを考える毎日、人間関係、思うように写真を撮れない日々にすり切れてしまう 休学し、わずかなお金を持ってたどり着いたのは、亡くなった父が蛍の写真を撮った長野県辰野市。 思わぬ出会いから過ごした1年間の日々。 〇「僕はこの町で、僕の知らない答えを持っている人とたくさん出会いました。」 この言葉が良いなあと思った 〇写真の奥深さに少し触れた 〇クマの子ウーフを思い浮かべずにいられない 〇実際のお店や宿や人に取材をしているよう。行ってみたいな! ・古民家ゆいまーる ・月のもり ・アトリエ和音 ・甘酒屋an’s ・ 0 to &
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大学で写真を学んでいる匠海。勉学とバイトで忙殺される日々。そんな中、大学へ行く意味を失ってしまう。休学し、亡き父の思い出がある辰野へ。自然に合わせた暮らしや辰野の人々との関わりの中で、匠海は自分と向き合っていく。 匠海が辰野で出会う人達が皆、ありのままを受容してくれるようなとこ...
大学で写真を学んでいる匠海。勉学とバイトで忙殺される日々。そんな中、大学へ行く意味を失ってしまう。休学し、亡き父の思い出がある辰野へ。自然に合わせた暮らしや辰野の人々との関わりの中で、匠海は自分と向き合っていく。 匠海が辰野で出会う人達が皆、ありのままを受容してくれるようなところがあり、自分もそんな人に出会いたいし、なりたいと思った。 読後、Googlemapでストーリーに出てきたお店や景色を調べてみた。匠海はこんな風景を見たのだなと、自分も辰野を旅した気分になった。とくに「月」の窓からの景色は素敵だと思った。諏訪湖にも行ってみたい。
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とても印象に残る一冊だった。 大学を休学した匠海が長野県辰野町にやってきたのは蛍を撮るため。かつて父が撮影した場所で蛍を撮ることが彼の目的であり、そこで辰野に住む多くの人たちと出会っていく日々を描いていく。 何か大きな出来事が起こる訳ではない。美しい景色やそこに住む人々との生き...
とても印象に残る一冊だった。 大学を休学した匠海が長野県辰野町にやってきたのは蛍を撮るため。かつて父が撮影した場所で蛍を撮ることが彼の目的であり、そこで辰野に住む多くの人たちと出会っていく日々を描いていく。 何か大きな出来事が起こる訳ではない。美しい景色やそこに住む人々との生き方に触れる中で、自信を持って自分だけの居場所を見つけていく。 登場人物すべてのキャラが立っており、自分を支えてくれる他人の優しさ、温かさを感じる物語である。 「何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい」という正にあまり冒険せずに平凡な人生を歩んできた自分にとっては、とても印象深い言葉だった。
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