千個の青 の商品レビュー
安楽死寸前の競走馬トゥデイ。 トゥデイ乗っていた廃棄寸前の騎手ヒューマノイドのコリーを直すことにしたヨンジェ。 なんとかトゥデイを救いたいと願う人たちが奮闘する。 ヒューマノイドのコリーは感情はないれど誰よりも人間の不思議さを知っていて、家族の事情で諦念を抱いていたヨンジェに...
安楽死寸前の競走馬トゥデイ。 トゥデイ乗っていた廃棄寸前の騎手ヒューマノイドのコリーを直すことにしたヨンジェ。 なんとかトゥデイを救いたいと願う人たちが奮闘する。 ヒューマノイドのコリーは感情はないれど誰よりも人間の不思議さを知っていて、家族の事情で諦念を抱いていたヨンジェに新たな風を吹かせてくれのが爽やかだ。 コリーに言葉にしないと相手の本音が分からないと気付かされ、ジスとの友情のために距離を縮める努力をするのも良かった。 哀しみも切なさもあってホロリときたが素敵な奇跡に感動。
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感涙必須。 まず、人間、動物の生きている・幸せであることをその振動で感じるヒューマノイドというのが自分にとって新しい見方で興味をひかれて。 そのコリーの素直な質問や意表をつく切返し、空を見上げるシーンや馬のトゥデイを想っての行動、すべてが愛しく感じられ、最期は彼らしいと思うぐらい優しい存在。 止まった時間・止められてしまいそうな時間を流れさせるためにはどうすればいい? "ゆっくり走る練習が必要だ" 馬のことだけでなく登場人物すべてにかかることで、劇的ではないけれど停滞していた状態から動き出す様に、きらきら輝くもの(コリー風にいうと振動があるってことかな)を感じました。
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故障した競走馬のトゥデイとその騎手である欠陥アンドロイドのコリーはともに廃棄予定だが、出会った少女たちとコリーはトゥデイをもう一度走らせようと奮闘する。 透明感のある美しいお話でした。また、使い捨ての消費社会、経済動物問題、障害者問題など、多くの社会問題について考えさせられる本...
故障した競走馬のトゥデイとその騎手である欠陥アンドロイドのコリーはともに廃棄予定だが、出会った少女たちとコリーはトゥデイをもう一度走らせようと奮闘する。 透明感のある美しいお話でした。また、使い捨ての消費社会、経済動物問題、障害者問題など、多くの社会問題について考えさせられる本でもありました。 お隣の国ながら、うっすらとしかその内実を知らない韓国、そこでも日本と同じような社会問題があるのだなあ、と知りました。主人公の一人がポリオだったりしたこともあるのか(おそらく日本では根絶。韓国でも相当少ないのじゃないかと思うのですが、よくわかりません)、何となくレトロフューチャー漂う世界観で透明感のある秋の空気が感じられる文章で、切ない雰囲気がよかったです。 韓国のSFというのはまたあまり出会いがないのですが、近年の中国発SFと同じように盛り上がってきているのでしょうか。いろんな国のいろんなSFが読めるといいな。
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安楽死させられる競走馬を救おうとする話。ただそれを実行しようとした時の主人公たちの取捨選択が心に響く。心が疲れた時、何かを諦めかけている時に読み直したい。
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SFはあまり読まないので新鮮でしたが、内容的に良い児童書として子どもにも勧められると思います。 ロボット(ヒューマノイド)が騎手として馬に乗る競馬が行われている世界で、人間の生死、動物の生死、ロボットの生死について軽すぎず重すぎず上手く書かれていると思いました。
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完全に他人事ではないだけに、感情がむちゃくちゃに揺さぶられるようで、何度も叫びそうになった。「わたし」が良い読書をしたとは、いまはいえない。けれど、登場する人びとの痛みと、それから希望を丸ごと抱き締めたいような気持ちになった。
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幸せとは〜のシーンがめちゃくちゃ刺さって 涙が出そうになった。 図書館で借りたけど、自分用に購入しようと思った作品。 作者がデジモンの話をしてて親近感。
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韓国の小説は初めて読みました。 青が好きだから表紙の爽やかと タイトルに惹かれて読んだ作品です。 想像力が乏しいのか、名前とどんな人物像かが一致するまで時間がかかりました。笑 でも読むにつれて引き込まれていきます。 みんなが命のために一生懸命になっていく 過程が素敵でした。 (コリーはロボットだから命という 表現ではないかな。笑) コリーは純粋な子どものように素直で心が綺麗で、 愛される存在だなぁと。 いつもその場にいてくれて、 理解しようとする言葉をくれて。。 もはや人間だから、動物だからっていう括りすら 取っ払う存在だなぁって思ってしまいました。 人間って色んな感情があるからこそ 生きづらさもあるけど、 感じられるからこその幸せも たくさんあるんだなぁって。 幸せを感じるために、ゆっくり走ること。 今と向き合ってを生きること。 覚えていたい文章がありすぎる 素敵や作品でした〜
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とても良かった。 訳文とは思えないほどに、美文がそこかしこに。 素晴らしい翻訳になんかもうありがとう…と思いつつ読んだ。 SFだけど純文学的で、でもSFだから成り立つ物語。 そのバランスがとてもよかった。 他の作品も読んでみたいな。
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本を読んで泣いたのは久しぶりで、本当にいい本に出会えてよかった。 障がい者を「弱く支援が必要な人」と決めつけるのではなく、すでに強く自由であり、その人たちがより自由に生きられるように社会側が変わるべきだというメッセージをしっかりと受け止めて忘れずにいたい。
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