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ツルモク独身寮(愛蔵版)(Ⅱ) の商品レビュー

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2021/10/29

「ツルモク独身寮」愛蔵版第2巻。 恋に恋していた少女のように、夢を夢見ていた正太くんが、第一歩を踏み出した新規デザイン回。青臭い情熱だけど、こういう心意気を持つ青年はいいぞ、嫌いじゃない。そんな思いを抱えていた自分がどこへ行ったことやら。というか、抱えていた自分なんていたの? ...

「ツルモク独身寮」愛蔵版第2巻。 恋に恋していた少女のように、夢を夢見ていた正太くんが、第一歩を踏み出した新規デザイン回。青臭い情熱だけど、こういう心意気を持つ青年はいいぞ、嫌いじゃない。そんな思いを抱えていた自分がどこへ行ったことやら。というか、抱えていた自分なんていたの? 落ち込みすぎて黒くなりそうなので、過去をほじくり返すことはやめにする。ノンちゃんに失恋した田畑さんみたいに黒くなりそう。 実はロマンチストで純粋な田畑さん。こういう人は報われて欲しいよねぇ。コメディリリーフがもっぱらですが、妹思いだったり不器用だったりと、一つ一つのエピソードは、いいものがあります。 ほとんど、ともみちゃんほったらかしの第2巻。大人な感じに変身して正太の前に現れます。健気に追っかけてきたんだよなぁ。上京してから、ほっとんどほったらかしな男のためにねぇ。大事にしてやりなさいよ。近くにいる時だけ、気にしてあげるなんて酷い男です。「してあげる」という上からの感覚でいるところが、またよろしくないね。 その感覚は、自分のことなんじゃないだろうか。 おぉ、過去が襲いかかってくる。若者の葛藤は暴力だ。古傷だと思っていたものが、生々しく襲ってくるよ。 もう、誰かの恋愛模様に共鳴して、悶える喜びは感じることができなくなってしまったかぁ。 それは、恋愛敗者だからゆえぞ。

Posted byブクログ