ディープフェイク の商品レビュー
今や社会現象にもなったディープフェイク。 嘘で塗り固まれ、人の生活、挙句の果てに命までも脅かす悪意あるもの。 【世の中にフェイクが溢れているのに、子供たちが純粋なままでいられるはずがない】 これからを生きる若者は生きづらい世の中だろう。 同僚教師、上司、教育委員会、出演してい...
今や社会現象にもなったディープフェイク。 嘘で塗り固まれ、人の生活、挙句の果てに命までも脅かす悪意あるもの。 【世の中にフェイクが溢れているのに、子供たちが純粋なままでいられるはずがない】 これからを生きる若者は生きづらい世の中だろう。 同僚教師、上司、教育委員会、出演している番組のスタッフや出演者、雑誌記者。 陥れられた湯川の周りにはたくさんの人がいて、そしてたくさんの味方がいて支えてくれた。 しかし読みながらこの中に犯人が?と疑心暗鬼にもなっていた。 とても読みやすく話の進みも早い。 最後の裁かない判断は素晴らしい。
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デマの拡散、合成された動画の拡散、誹謗中傷などなどネットで人を社会的に抹殺することなんてとても簡単なこと。指一本でそれを可能としてしまうデジタル社会。あっけないほど簡単。正義面した匿名人間が嬉々としてキーボードを打ち込むさまはとても醜悪。この作品の終わりはホッとできるものだけれど...
デマの拡散、合成された動画の拡散、誹謗中傷などなどネットで人を社会的に抹殺することなんてとても簡単なこと。指一本でそれを可能としてしまうデジタル社会。あっけないほど簡単。正義面した匿名人間が嬉々としてキーボードを打ち込むさまはとても醜悪。この作品の終わりはホッとできるものだけれど、名誉を回復できない人はたくさんいるのだと思うと、他人ごとではない気持ちにさせられ本当に恐怖。
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面白かった、先が気になってどんどん読み進めていきました。今誰しも一番身近にあるSNS、それがもたらす悪、ちょっと考えさせられました。
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自分の知らない所で勝手に自分という人間が作り上げらる恐怖。 SNSでの誹謗中傷が問題視される最近にぴったりのお話。「ディープフェイク」という言葉を初めて知った。SNS上の情報を全て鵜呑みにしてはいけないと思う作品だったし、テンポよく進む展開が良かった。特に最後の最後なんて最高の展...
自分の知らない所で勝手に自分という人間が作り上げらる恐怖。 SNSでの誹謗中傷が問題視される最近にぴったりのお話。「ディープフェイク」という言葉を初めて知った。SNS上の情報を全て鵜呑みにしてはいけないと思う作品だったし、テンポよく進む展開が良かった。特に最後の最後なんて最高の展開すぎて良かった…。まさに点と点が繋がる―という感じ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
過去、生徒間の事件を解決したことからメディアに取り上げられ、「鉄腕先生」と呼ばれて、コメンテーターとしても活躍する教師・湯川。彼はある日、自分が女生徒とホテルで密会したという週刊誌報道が流れていることを知る。 さらに、「ディープフェイク(AIによる画像合成技術)」で精巧につくられた、湯川が生徒に暴力を振るっている動画もネット上に拡散。出勤停止、テレビ番組の降板、さらに妻子が家を出ていく中、ネット上では湯川に対する大炎上が巻き起こる。果たして、湯川を陥れようとしているのは誰なのか。 そんななか、湯川の働く学校ではさらなる事件が起き――。 最新機器にめっぽう弱いおばちゃんの私がAI使った冤罪事件に巻き込まれたら・・アウトだな。その前に狙う意味が無いだろうが・・・
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他人事とは思えない恐ろしさを孕んだ作品。 一瞬で世界の人と繋がり有効活用すれば素晴らしいSNSだが、悪意を持つ人間が使えば凶器にもなる。 タイトルのディープフェイクとはAIによる画像合成技術の事。 標的を貶める為に時間と手間を掛けフェイクニュースや偽の画像、動画を作る。 それ...
他人事とは思えない恐ろしさを孕んだ作品。 一瞬で世界の人と繋がり有効活用すれば素晴らしいSNSだが、悪意を持つ人間が使えば凶器にもなる。 タイトルのディープフェイクとはAIによる画像合成技術の事。 標的を貶める為に時間と手間を掛けフェイクニュースや偽の画像、動画を作る。 それが拡散される事によって追い詰められていく主人公の姿が臨場感を伴って描かれ、頁を捲る手が止まらない。 下らない事をする犯人に天罰下れと願い、被害者に一日も早く平穏が訪れる事を祈りながら読んだ。 誹謗中傷は犯罪だ。 昨今のSNS問題に警鐘を鳴らす良作。
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鉄腕先生こと湯川鉄夫がフェイクニュースに翻弄されるものの、仲間や専門家の支援で切り抜ける物語だが、意外な所に味方や敵が存在しているこの社会の怖さと奥深さを感じた.生徒との関係を疑われた湯川だが、教師仲間から助言を受けながら、弁護士や記者らとのやりとりで解決策を模索する.土師教頭と...
鉄腕先生こと湯川鉄夫がフェイクニュースに翻弄されるものの、仲間や専門家の支援で切り抜ける物語だが、意外な所に味方や敵が存在しているこの社会の怖さと奥深さを感じた.生徒との関係を疑われた湯川だが、教師仲間から助言を受けながら、弁護士や記者らとのやりとりで解決策を模索する.土師教頭と件の生徒 守谷穂乃果との関係がこの事件の核心だったが、元生徒 森田も貴重な役割を果たしていた.最後の場面で化けの皮が剥がれた同僚教師辻川の出現はストーリーとしては添え物のような感じがした.
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なんて怖い話! どんどん追い詰められていく主人公。 続きが気になってグイグイ読んでしまった。 結末は、やっぱりねと思うところもあったが、映画のようなスピード感で楽しめた。
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過去、生徒間の事件を解決したことからメディアに取り上げられ、「鉄腕先生」と呼ばれて、コメンテーターとしても活躍する教師・湯川。彼はある日、自分が女生徒とホテルで密会したという週刊誌報道が流れていることを知る。 さらに、「ディープフェイク(AIによる画像合成技術)」で精巧につくられ...
過去、生徒間の事件を解決したことからメディアに取り上げられ、「鉄腕先生」と呼ばれて、コメンテーターとしても活躍する教師・湯川。彼はある日、自分が女生徒とホテルで密会したという週刊誌報道が流れていることを知る。 さらに、「ディープフェイク(AIによる画像合成技術)」で精巧につくられた、湯川が生徒に暴力を振るっている動画もネット上に拡散。出勤停止、テレビ番組の降板、さらに妻子が家を出ていく中、ネット上では湯川に対する大炎上が巻き起こる。果たして、湯川を陥れようとしているのは誰なのか。 そんななか、湯川の働く学校ではさらなる事件が起き――。
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※このレビューにはネタバレを含みます
AIの講師が「この小説面白いからお勧めです」と言っていたのをきいて読んでみました。タイトルのディープフェイクはAI界隈でも問題になっていることで、でもAIの仕組みから考えるとこれを犯罪に利用するのは簡単だろうなと思って読み進めました。 正直、もう少しテクノロジーの詳細が語られるのかなと思っていたので、ごく普通の小説・展開であったことは少し残念でした。ありていに言うと、「SNSって怖いですよね」という警告以外に訴えかけてくるテーマがなかったかなという感想です。主人公と思われる鉄腕先生が家族と別れるという流れもそこまでいくものかなと感じがしたし、以前の教え子とホテルであったことにされて週刊誌にデマを流されてしまったという流れもなんとなく展開が安っぽいように感じてしまいました。もしその先に、デマを流されてしまった被害者の心の流れや葛藤が繊細に描かれていたらこの小説の印象はもう少し変わったかもしれません。 スマホ・SNS全盛になってからのフィクションは、ノンフィクションを超えることができていない気がして、このようなテイストの小説を書くにあたってはもっとAIの最前線を知る必要があるのかな?と思いました。 小説は昔読んだもののほうが印象深いものが多いです。自分の感性が鈍っているというのもあるのだとは思います。
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