世界文学の名作を「最短」で読む の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1ページ分を引用と、著者による批評が付けられて、世界文学の読書案内となっている。カフカの「断食芸人」を読んでみたくなったのと、著者自身お気に入りだと言う、エリザベス・ビショップ「ひとつの技芸」が特に気に入った。 著者は、悲しみをユーモアに変えたと読んでいたが、自分的には、そのユーモアのある表現によって余計に、少しずつ無くしたものが、大切さを増していくことが悲しく見えた。 体裁からしてそうだが、物語の内容よりも、引用された部分の表現を楽しめる方が楽しめる。詩を読むときと違い、どうしても文章全体が長いため、普段、小説を読むときには、あまり、言葉による表現を楽しむという感覚がなかったので、そうした楽しみ方を、改めて意識できる本だった。英文と訳文を読み比べるということも、言葉選びに対する意識を高めてくれていた。 ただ、高校英語で学習が止まっている人間としては、英文は、かなり難解なものも多く、読み進めづらさもあったので、ビショップ「ひとつの技芸」、エミリー・ディキンソン「詩人たちはランプに点火するだけでー」、スティーヴィー・スミス「手を振っていたんじゃなくて、溺れていたんだ」など、比較的英文が優しく、短い詩が一番楽しめた。
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東西南北のあらゆる古典名作のフレーズを解説とともに紹介する1冊 あ~~~これなんか読んだことある…ってのも多数 まだまだ未読の名著がたくさんあるな…
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