日本人が知らない最先端の「世界史」 不都合な真実編 の商品レビュー

福井義高(著者)

2024/07/14

　このシリーズの本を読んでいたので、購入したのだが、題名と中身が違っている。過去に書いた数本の論文をこの名前で出版したのかもしれないと感じた。とはいえ、張作霖事件はソ連諜報機関の犯行ではないか？スペイン内戦におけるゲルニカ空爆は大袈裟なものではなかったとか、ワイマール憲法下でヒトラー生え合法的に独裁体制を築いたとか、欧州共同体の歴史とか、満州事変の裏側のことが書いてあり勉強になりました。
　でも「日本人が知らない」ことではないのでは…と思いました。

2023/03/11

欧州共同体や国際連盟に関する部分も興味深かったが、終章の「アジアの孤児　日本」が出色。
章の名称から想像した内容とは全く違う主張が事実（解釈ではない点がポイント）を元に展開されており、一読の価値あり。当たり前だが、日本にも良いところがあると実感できて嬉しかった。
難解な部分もあったが、終章まで読んで良かった。