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デイ・トリッパー の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/04/21

夫を亡くした主人公が、精神だけを過去の自分の中に送り込める装置デイ・トリッパーを使って、まだ生きている夫に会いに行く話。過去を変えてはいけない、でも夫は助けたい。そんな主人公が結構不安定に描かれているので、ちょっとお話としては重たい。やってることはきっちりSFなんだけど、ラブスト...

夫を亡くした主人公が、精神だけを過去の自分の中に送り込める装置デイ・トリッパーを使って、まだ生きている夫に会いに行く話。過去を変えてはいけない、でも夫は助けたい。そんな主人公が結構不安定に描かれているので、ちょっとお話としては重たい。やってることはきっちりSFなんだけど、ラブストーリーでもあるのでSF感は薄い。

Posted byブクログ

2023/04/20

初の梶尾先生作品でした。 突然夫をなくした妻が、とある女性に声を掛けられて過去に行けることになり、というタイムトラベルもの。過去に行くまでが、あまりにトントン拍子で進むのと、妻と夫の出会いから結婚までが淡泊なのに(性格も含め)いざ過去に行って夫に会うと、愛の言葉を連発したり甘えた...

初の梶尾先生作品でした。 突然夫をなくした妻が、とある女性に声を掛けられて過去に行けることになり、というタイムトラベルもの。過去に行くまでが、あまりにトントン拍子で進むのと、妻と夫の出会いから結婚までが淡泊なのに(性格も含め)いざ過去に行って夫に会うと、愛の言葉を連発したり甘えたりして、ちょっと主人公像にブレを感じてしまいました。 定番の、過去を変えると未来が変わるというものがあるので、あくまでそのルール内で過ごしていく中で、時間が有限ではないこと、何てことなく流れていく日々も大切にしなくてはいけないこと、そんなことを改めて考えさせられました。 ただ、全体的に主人公補正が強かったのと、結局そうなるか…という結末だったので、もう一波乱あっても良かったかなと思いました。愛する人のために未来を変えれば、世界が変わってしまうという弊害のようなものを微塵も感じていない主人公だったので(それが現実的だとは思いますが)その主人公の割には、恵まれていることばかり起こったので、もう少し夫との関係性を劇的だったりしたら、もっと応援したくなって盛り上がったかなと。 ただ、梶尾先生の書かれる文体がとても透明感があり好きだなと思ったので、機会があれば違うものも読んでみたいと思いました…!

Posted byブクログ

2021/12/19

過去へ、改変へ  タイムパラドクスをどう克服するか?ってな野暮なことは考えずにラブストーリーを楽しむべきだろう。さくっと一時間ちょっとで読みきれる読みやすさに拍手。

Posted byブクログ