公共考査機構 新装版 の商品レビュー

かんべむさし(著者)

2022/01/26

近未来と言うに相応しいSiFiストーリー。
政府がある思惑のために、公共放送を通して壮大な実験番組を開始した。
近年、テレビ放送の価値が下がったとは言え、メディアが変わればいくらでもやりようがあるだけに、かなり怖い。

2022/01/15

今、読んでも古さを感じさせないですね。
凄いです。
良いSFは時代を超越する。
ハイラインの「夏の扉」を思い出します。
内容は全然違うんですけどね。

2022/01/01

きちんと構成されて丁寧に記述された非常にかんべむさしらしい作品でした。設定は古いですが、メディアを通じた個人への私刑・リンチというテーマは現代的ですね。2つの結末（冒頭にありますが）を用意することで、変にヒロイックにもペシミスティックにもならず、誰でもどちらの選択をとる可能性があることを表現しているのかなと思いました。