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五月の鷹 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2022/01/11

アーサー王物語、ガウェイン卿に興味を持ったら必ずピックアップされるであろう翻訳版。しかし絶版だったし古書は高い。そこからの有志による復刊という経緯があるご本です。 思わず笑い声を上げてしまうギャグシーンあり、ケイ卿と奥方、ガウェイン卿の弟達と従兄弟たちのやりとりが特に好き。 ガ...

アーサー王物語、ガウェイン卿に興味を持ったら必ずピックアップされるであろう翻訳版。しかし絶版だったし古書は高い。そこからの有志による復刊という経緯があるご本です。 思わず笑い声を上げてしまうギャグシーンあり、ケイ卿と奥方、ガウェイン卿の弟達と従兄弟たちのやりとりが特に好き。 ガウェイン卿の女性遍歴が何となくわかるのもいい。初恋の人、ほろ苦い思い出の人。 ガウェイン卿の弟たちの恋路も気になる。 ベドヴィア卿もたくさん出てきます。

Posted byブクログ

2021/11/27

アーサー王物語はいつも退屈になるけど、最後まで美しい英国の自然とガヴェインの高貴さのおかげで楽しめました。

Posted byブクログ

2021/09/16

「五月の鷹」とはアーサー王の円卓の騎士の一人であるガウェインさんのことを指すらしい。私は自分が五月生まれなので、「五月の」と付くだけでつい「おっいいね」と思ってしまうが、なぜ五月なの、五月ってどんなイメージなの、どういう意味なの、といったことはまだよく知らない。 とにかくそのガウ...

「五月の鷹」とはアーサー王の円卓の騎士の一人であるガウェインさんのことを指すらしい。私は自分が五月生まれなので、「五月の」と付くだけでつい「おっいいね」と思ってしまうが、なぜ五月なの、五月ってどんなイメージなの、どういう意味なの、といったことはまだよく知らない。 とにかくそのガウェインさんが色々あって「一年後に“すべての女性が求めるものは何か”という問いに正しく答えられなければ死ぬ、逃げれば王国が傾く」という状況に立たされ、探訪の旅(どんな旅やねんという気もするが)に出るお話。どうやって答えを見つけるのか、ガウェインの命は名誉はどうなるのか、王国の命運はいかに、そしてガウェインかっこいい、というのがメインのみどころ。 ガウェインは、それはまあ確かに要所要所かっこよかった。最後、自分を助けてくれた醜い老婆の願いを聞き入れるところがいちばんかっこいいと思った。けど今のところまだ「推し」とか「沼落ち」とかには至っていない。 私が面白いと思ったのは、ガウェインが詩(うた)に目覚めるところ。旅の途中で、天気予報を詩(うた)にして村人に伝えたり、詩=呪文を唱えてちょっとした治療を施したりする仕事をしている隠者に出会う。その隠者との会話で、「詩だとありがたみが増す」「詩だと覚えやすい」「詩だと治ると信じ込みやすい」など韻文の力について考察しあうところも良かったし、「例えばこんなふうにだろうか?」と天気予報の詩をぽんぽこぽんぽこ作って披露しては隠者に「うーんいまいち」などと批評されるやりとりも良かった。 アーサー王及び円卓の騎士を好きになるのって、新選組にはまる気持ちとちょっと似てるのかなあ・・・。時代も違うし、そもそも実在の人物かどうかという点もだいぶ違うけれど、個性豊かないろんな人物がいてそれぞれ独自の有名エピソードがあって、その中から「私はこの人が好き」とか言い合って楽しいところが似てる。あと、彼らのことにすごく詳しくなっても歴史のテストの点数にはつながらなそうなところも・・・(笑)。「王宮もの」という面では源氏物語にも似てるなあと思ったが、「源氏物語で誰が好き?」というときって男性ではなく女性の登場人物から選ぶ感じになるからちょっと違うか・・・。 いまのところ特段好きな騎士もいない私は、アーサー王ものに関してはとりあえず山田南平さんの漫画『金色のマビノギオン』の連載を気長に追いかける(待ち構える?)のが一番の楽しみ!

Posted byブクログ