松本隆のことばの力 の商品レビュー
否定形と人称代名詞は、使わないように気をつけている 松本隆さん歌が時を超えて愛されているのは、詩を書く時、否定形を使わないように気をつけているのかと感じた
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松本隆さん自身が書いた著作はおそらく無いのではないか。その代わり、インタービュー形式で御本人の考えが書かれたものはいくつかあり、本書はその一つ。一人称で自分の言葉で語っており、実質的には松本さんの著作といっても差し支えないだろう。 他の本でも書かれていることも多々有り、重複もあ...
松本隆さん自身が書いた著作はおそらく無いのではないか。その代わり、インタービュー形式で御本人の考えが書かれたものはいくつかあり、本書はその一つ。一人称で自分の言葉で語っており、実質的には松本さんの著作といっても差し支えないだろう。 他の本でも書かれていることも多々有り、重複もあるなか、目を引いたのは風という目に見えないものに対するこだわり。水も似たような存在ではあるが目に見えるという事で、風が好きだという。実際、風という言葉は松本氏の歌詞にもよく登場している。松田聖子の「風立ちぬ」、寺尾聰の「ルビーの指輪」の歌いだし部分、薬師丸ひろ子の「探偵物語」の中での「言葉は風になる」などが有名であろう。目に見えないものは感じるしかない。そして愛という言葉もそれがあてはまる。古今東西の哲学でもそれに対する明確な答えは出せていないと松本氏も指摘している。 ルビーの指輪では、歌の中で場面が時を三度も変るという。最初は別れ話、次は楽しいときの話、そして最後に二年経った後も未練が残っている話。短い文章の中でこうした展開をするのは珍しいというが、その発想力はやはり非凡というしかない。
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はっぴいえんどで実践した「日本語ロック」や松田聖子など多くのアーティストたちに提供した歌詞の背景から浮かび上がってくるのは、日本語という言葉のおもしろさと可能性。作詞家・松本隆に50年のキャリアのすべてを聞く。 分かりやすい言葉で書かれているので読みやすい。
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<目次> 第1章 はじめにことばありき 第2章 ことばの力 第3章 詞の作り方 第4章 『冬の旅』への旅 第5章 瑠璃色の地球 <内容> 作詞家、松本隆がその活動の半生を語ったもの(インタビューを起こして再編集したもの)。ところどころに作詞した作品が載り、それを読むだ...
<目次> 第1章 はじめにことばありき 第2章 ことばの力 第3章 詞の作り方 第4章 『冬の旅』への旅 第5章 瑠璃色の地球 <内容> 作詞家、松本隆がその活動の半生を語ったもの(インタビューを起こして再編集したもの)。ところどころに作詞した作品が載り、それを読むだけで懐かしさがこみ上げる。感覚的な方だったと思うが、本を読んでいたことや洋学や映画への造詣の深さが、そうさせているのだろう。”はっぴーえんど”でドラムをやっていたのもよかったのだという。筒美京平さんへの思慕も強い。
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