真夜中の底で君を待つ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉は自分を守る盾にもなるし、誰かを傷つける槍にもなる。 傷つけるから、心配掛けるから言わないって封じ込めた言葉たち。 思い切って言ってみたら、案外相手は全然違うことを考えていたり気にしていなかったり様々なことが多い。 更紗が自分に対して抱いていたマイナスな考えは、自己完結した思い込みで(言い方は悪いですが…)周りは一つ一つの丁寧な言動をちゃんと見てくれていた。 周りは自己完結した評価とは当然別軸で自分のことを評価してくる。 自分は周りの人が普段どんなことをしているか知らないからそれを評価することはできない。でもその人たちと過ごした時間から仕事を放棄しないのを知ってるから、落ち込んでても「大丈夫、なんとかなる」って言うことができる。 自分の中でこのことを言語化することができなかったけどこの本を読んで確信を得た気がします。 作中には、自分が内々に思っていることをちゃんと伝えることの大切さがこれでもかと出てきますね。 言いたいことがなかなか言えない時には読み返したいなとおもいます。 更紗がお母さんにもう一度連絡して、どうなるかが気になってちょっとモヤモヤしたなぁ…。 成長の物語だから『電話しようと思う』で確かに完結できるからおかしい!!と批判するつもりはないんですがあったら良かったな〜って思いました。 長文失礼します。
Posted by
2023/11/26 普段から自分の思いを言葉にして伝えることをせずに生きてきた高校生の更紗と、バイト先によく来る社会人の仁科さんを中心とした話。 「自分の思いや考えは言葉にして伝えた方がいい」 というこの一言に尽きる、とても読みやすい小説です。 言葉にしないで、自分で飲み込んで...
2023/11/26 普段から自分の思いを言葉にして伝えることをせずに生きてきた高校生の更紗と、バイト先によく来る社会人の仁科さんを中心とした話。 「自分の思いや考えは言葉にして伝えた方がいい」 というこの一言に尽きる、とても読みやすい小説です。 言葉にしないで、自分で飲み込んでしまったり拡大解釈したり、思い込んじゃったりすることで現代でも色々なすれ違いが生まれてトラブルの元になったしすることも多いですが、そんなことについてもこの小説を読むことで考えることができるように思います。 文字で表記して読むのは簡単ですが、この簡単に書かれたことを実践するのが難しい。 改めて自分の生活でも意識してみなきゃと思うような小説でした。
Posted by
とても優しいお話でした。 言葉にして伝えることの大切さを学んだ。思っているだけでは伝わらない、お互いが伝え合わないことですれ違いが生じてしまう。自分の気持ちを言語化して、相手に伝えることは双方にとって大切であり、伝えないと何も始まらない。小心者の私にとって、言葉にするということは...
とても優しいお話でした。 言葉にして伝えることの大切さを学んだ。思っているだけでは伝わらない、お互いが伝え合わないことですれ違いが生じてしまう。自分の気持ちを言語化して、相手に伝えることは双方にとって大切であり、伝えないと何も始まらない。小心者の私にとって、言葉にするということは勇気をだして挑戦することのひとつになるかもしれないと思った。 自分を守るための言葉も、誰かを温めるための言葉の力も身につけたい、私も言葉の力を信じたい。
Posted by
言葉は人それぞれ受け取り方が違うが、 言葉にすることで思いを共有できるため、 伝えることの大切さを感じた。
Posted by
言葉の力と人の優しさを感じられた1冊。 汐見さんの作品は改めてとても読みやすい。 2人が成長していく様子がとても良く、あたたかみのあるストーリーだった。 よくある恋愛小説かと思ったらそうではなくそれが逆に心地よかった。 最後の終わり方が 仁科さんが彼女のしあわせを願うもので読み...
言葉の力と人の優しさを感じられた1冊。 汐見さんの作品は改めてとても読みやすい。 2人が成長していく様子がとても良く、あたたかみのあるストーリーだった。 よくある恋愛小説かと思ったらそうではなくそれが逆に心地よかった。 最後の終わり方が 仁科さんが彼女のしあわせを願うもので読み終えてしあわせな気分になれた。
Posted by
本が好きすぎて、本当に好きなのかどうか分からなくなってしまった。 言葉の力。 人を縛る枷にもなる。 人を支える芯にもなる。 それを理解して言葉を使わないと、と恐れるあまり何も言えなくなる。 それもまた言葉の力に振り回されているし、言葉を使いこなせてはいないのだろう。 言葉を知るこ...
本が好きすぎて、本当に好きなのかどうか分からなくなってしまった。 言葉の力。 人を縛る枷にもなる。 人を支える芯にもなる。 それを理解して言葉を使わないと、と恐れるあまり何も言えなくなる。 それもまた言葉の力に振り回されているし、言葉を使いこなせてはいないのだろう。 言葉を知ることは言葉を使いこなすことにもつながる。 本を読むことは言葉を知ることでもある。 ただ、それは本を読むことで得られるもののほんの一部でしかない。
Posted by
ライトノベルというかなんかきれいな感じの話だったかな。アニメ可できそうな感じ? 夜に寝かしつけながら聞くのにちょうどいい変わりやすい内容。運命的な出会いっていいよね~私はあんまりないな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉の大切さがわかる物語だった。 綺麗事を諦観するよりも行動してみることが自分を嫌いにならない1つの道なのかなと思った。 「格好つけるのって、いちばん格好悪いですよね」がなんかわかるし、良い言葉だなと思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どんなに拙くても自分の気持ちをしっかり自分の言葉にして伝えることの大切さを知れた。 私自身も更紗ちゃんと少し似ている性格をしているから、これから人間関係を築いていく上で勝手な思い込みで人の気持ちを決めつけないように気をつけようと思った。 最後お父さんとの電話で泣いた。
Posted by
言葉の大切さを強く感じた。 自分も感謝の気持ちを伝えられてなかった人に、今さらだけど遅くなってもいいから伝えようと決めた。
Posted by