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鈴木華邨 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2022/11/19

浮世絵版画でも風景画と花鳥画がお気に入り。 昨今ブームの小原古邨から、渡辺省亭を知り、更に知ったのが、鈴木華邨。 古邨の師にして、省亭の同門だそう。 明治から大正にかけての日本画壇で活躍した画家の一人。海外でも人気だった。巧緻にして優雅さを兼ね備えた画風は正に私好み。 本書は大阪...

浮世絵版画でも風景画と花鳥画がお気に入り。 昨今ブームの小原古邨から、渡辺省亭を知り、更に知ったのが、鈴木華邨。 古邨の師にして、省亭の同門だそう。 明治から大正にかけての日本画壇で活躍した画家の一人。海外でも人気だった。巧緻にして優雅さを兼ね備えた画風は正に私好み。 本書は大阪府池田市の逸翁美術館にて2021年に開催されていた展覧会の公式図録。

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2021/10/11

浅学にして名前もしらなかったが、敬愛と憧れの泉鏡花は記念館さんのTwitterRTにて紹介を見、まさにひと目惚れして購入した。 美術展の図録ということだけれど、近場であったら間違いなく訪い、一枚一枚に見入っていたことと思う。繊細な、いまならデッサンと呼ぶだろう草画も、勿論色彩に富...

浅学にして名前もしらなかったが、敬愛と憧れの泉鏡花は記念館さんのTwitterRTにて紹介を見、まさにひと目惚れして購入した。 美術展の図録ということだけれど、近場であったら間違いなく訪い、一枚一枚に見入っていたことと思う。繊細な、いまならデッサンと呼ぶだろう草画も、勿論色彩に富み余白を活かし切った本画も、昔ながらの町のどこかの軒先を覗くような「ほっ」とする切り取りだったり山中のひと知れぬやりとりを彷彿とさせる物語を含んでいたり。胸に懐炉を入れるような風合いで、私は、とても好きだ。 また、日本戦前美術のほとんどが、しまわれたままに(「戦争画」の背景を考えると止むを得なかったのかもしれないけれど。これは別の本で読んだ知識)いまあまり陽の目を浴びていないことも初めて知った。すべてが現れてほしいとは思わないが、ただうしなわれていくのも惜しいこと。見るべきひとの目に留まれば良いと願う。

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