木村一基 折れない心の育て方 の商品レビュー

藤島淳(著者),木村一基(監修)

2022/03/12

ターゲッティングが難しい本だなと率直に思ってしまった。

断っておくと私は木村九段のファンであるが、おそらくもともとファンである人には既知のエピソードが多く、『受け師の道』などと比べると内容が薄く感じられてしまうのではないだろうか。私は正直薄く感じてしまった。

かといってまったく将棋に興味がない人が自己啓発的な路線で本書を手に取る可能性は藤井さん羽生さんを取り上げた本よりは低くなってしまうだろう。

というわけで、すでに将棋に関心があり木村九段に興味が湧いてきた、普段自己啓発書を読まない人とかであれば読んでも楽しめると思う。

2023/01/17

1日で読了。
一気に読めました。

将棋の棋士、木村一基九段の取材記録です。
著者は藤島淳氏。監修が木村九段です。

タイトル戦に6度挑戦して敗退。7度目にようやく王位を獲得されていて、46歳でのタイトル初獲得は最年長記録。

「おじおじ」とも呼ばれ親しまれている「千駄ヶ谷の受け師」の本音トークが掲載されています。

百折不撓（ひゃくせつふとう）の精神の体現者。

過去を後悔するより過去の選択を肯定して前に進む。失敗体験が次への足腰になる。

「辛抱は実る」という希望があるからこそ、心を奮い立たせることができる。

積み上げてきた自分という大事な個性は、器用、不器用というモノサシでは測れない。

ほんとうの弱点とは、そのうちに対応しようと思いながら、ずるずると時間が経ってしまうこと。

2021/12/12

百折不撓の棋士 木村一基九段に取材し、彼の強い心の秘密を学ぶ本。
日常生活においてもためになる言葉が盛りだくさん。
どの言葉をとっても、真摯な姿が目に浮かぶ。
実は何度か折れてるんですけどね、という一言も
苦しみや悩みをまるっと包み込んで世に放つ感じが素敵。
ますます木村さんが好きになる一冊です。

2021/10/24

棋士の果てしなく孤高、孤独な厳しい世界できたからの地に足ついたことばの数々
将棋の能力関係なく、この世界で自分は過ごす耐力ないなぁ