グローバルニッチな日本の超優良企業株 の商品レビュー

千竈鉄平(著者)

2021/11/17

【概略】
　「日本はもうだめ」という言葉をよく耳にするが、そんなことはない、日本から世界を相手に戦っている企業は沢山ある！本書では、株式投資初心者が、投資をするにあたり知っておきたい基本的な事柄を知るだけではなく、世界を相手に戦っている日本企業を紹介。一般人の耳には馴染みのない企業ながら、圧倒的実力と、その成長に至るストーリーを、読み物としても面白く読者に与えてくれる。

２０２１年１１月１７日　読了
【書評】
　YouTube 動画を毎日更新していらっしゃる投資顧問さん、その方が出版された本ということで手に取ってみた。YouTube 動画そのものはオプション取引を中心として解説している関係で（オプション取引については株式取引以上にわからない・・・コールとか、プルとかプットとか、名前は記憶できたけど）なかなか理解が大変なのだけど、なぜか毎日ちゃんとチェックしてしまう。そんな方の本。
　まずね、概略でも触れたけど、読み物としてめっちゃ面白かった！プロジェクトＸといった番組の雰囲気（笑）２４の日本企業を紹介してくださっているのだけど、単純に「買いです！」って感じの「（投資した側が）儲かる？儲からない？」なんていうものじゃない。会社の成り立ちであったり社風であったり業績であったりをストーリー・・・とまではいかないもののトピックとして上手にまとめてくださってる。たとえば村田製作所さんが元清水焼の窯元であった話とか、堀場製作所の社員（海外支店も含めて。すなわち日本人だけじゃなく外国人も）が「堀場人＝ホリバリアン」という（プライドをこめた）呼称を使っていることなどなど・・・「へぇ～！！」の連発。１株あたりの単価が高い銘柄もあるからすぐには購入できないけれど、ホームページなどチェックしたくなっちゃう。実際、「へぇ～、日本の企業って凄いんだ。骨太な方達、まだまだ沢山いるんだなぁ」って嬉しくなっちゃう。自分が根っこをはっている国の人達が、海外の人達と一緒に頑張ってるって、嬉しいね。
　株式投資っていう、技術的な部分についてにスポットライトが強く当たっているハウツー本というよりも、どちらかというと「自分が今、行っている株式投資の投資先には、こんなロマンがあったりするんだよー。そこまで深く見ると、また見方がかわるかもー」って思わせてくれる本だね。
　ぶっちゃけ、株式投資に興味が全くない人でも、読み物として面白いと思う。