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燃える息 の商品レビュー

3.6

19件のお客様レビュー

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2022/06/05

色んな依存性を持つ人達の短編集。 最初の話と表題作の燃える息は面白かったけど。まぁ、全体的に印象薄。

Posted byブクログ

2022/05/12

色んな依存症のエピソードがでていました。 私は「ジェーンブライド・バナナパフェ」が一番ドキッとしました。 運動ではないけれどダイエット目的で食事量を減らしたら成功しちゃったんですよね。 もちろん健康的ではないから体は貧弱。 わかってるのに成功体験になっちゃってるからやめられな...

色んな依存症のエピソードがでていました。 私は「ジェーンブライド・バナナパフェ」が一番ドキッとしました。 運動ではないけれどダイエット目的で食事量を減らしたら成功しちゃったんですよね。 もちろん健康的ではないから体は貧弱。 わかってるのに成功体験になっちゃってるからやめられないんですよね~。

Posted byブクログ

2022/05/02

❇︎ パリュスあや子さんの小説を初めて読みました。 〜〜〜〜〜〜〜〜 呼ぶ骨 燃える息 ジューンブライド・バナナパフェ 鈴木さんのこだわり 21週6日 ファントム・バイブレーション 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 様々なことに依存している、それぞれの人の話。 平静を保つため、何かに依...

❇︎ パリュスあや子さんの小説を初めて読みました。 〜〜〜〜〜〜〜〜 呼ぶ骨 燃える息 ジューンブライド・バナナパフェ 鈴木さんのこだわり 21週6日 ファントム・バイブレーション 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 様々なことに依存している、それぞれの人の話。 平静を保つため、何かに依存する登場人物たち。 依存することが悪いのか、依存せずには いられない社会や環境、時代や周囲が悪いのか。 弱いから依存するのか、弱い自分を奮い立たせて それでも立っているために依存するのか。 嫌悪と共感、拒絶と背中合わせの受容。 少し先の自分であり、いつかの自分かもしれない。

Posted byブクログ

2022/02/20

依存症をテーマにした短編集。ちょっと珍しい依存が多いです。 ⁡ 私も依存したかのように、のめり込んでイッキ読みでした。 ⁡ 特に、「ジューンブライド・バナナパフェ」という痩せに執着する女性の話。周りが見えなくなっていく様や、のめり込んでいく様がうまく書けすぎていて、私もガリガリ...

依存症をテーマにした短編集。ちょっと珍しい依存が多いです。 ⁡ 私も依存したかのように、のめり込んでイッキ読みでした。 ⁡ 特に、「ジューンブライド・バナナパフェ」という痩せに執着する女性の話。周りが見えなくなっていく様や、のめり込んでいく様がうまく書けすぎていて、私もガリガリに痩せたような気持ちになってしまいました。 ⁡ 表題作の、「燃える息」。依存している物から、このタイトルが付いてるのですが、そういうハマり方をするのね?!と驚きでした。 ⁡ 大きな出来事があった時はもちろん、ふとしたキッカケで、依存症になってしまうことは、誰にでも有り得ます。一歩手前で踏み止まるには、本音を話せる友達や、好きなものをたくさん持つことかな?なんて考えました。 ⁡ ⁡

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2022/02/04

依存性がテーマの短編集。 各主人公それぞれ依存しているものがあるのだけど、それはちょっと、、、、というものから、自分もなる可能性はゼロではないな、というものまであった。 その異常性を軸に描かれているのかと思っていたが、ちゃんと恋愛、友情、家族の物語があって、普通の小説として楽...

依存性がテーマの短編集。 各主人公それぞれ依存しているものがあるのだけど、それはちょっと、、、、というものから、自分もなる可能性はゼロではないな、というものまであった。 その異常性を軸に描かれているのかと思っていたが、ちゃんと恋愛、友情、家族の物語があって、普通の小説として楽しめる。

Posted byブクログ

2022/01/26

様々な依存症をテーマにした、6人の短編集。 1話目はそこまでだったけど、 2話目からぐいぐい引き込まれていきました。 思わぬ展開に、息を呑む。 『依存症』とは? 何に捉われ、何を見失ってしまったんだろう。 それぞれが自分と向き合い、 何が大事か?何のために? 葛藤しながら、も...

様々な依存症をテーマにした、6人の短編集。 1話目はそこまでだったけど、 2話目からぐいぐい引き込まれていきました。 思わぬ展開に、息を呑む。 『依存症』とは? 何に捉われ、何を見失ってしまったんだろう。 それぞれが自分と向き合い、 何が大事か?何のために? 葛藤しながら、もがきながら、生きていく。 衝撃的な展開や痛々しい描写も 盛り込まれているけど、 最後は安堵感に包まれた気持ちになれる 本でした。

Posted byブクログ

2022/01/25

怖い本だった。 自分は「まとも」だと信じていても、何がきっかけで何に依存してしまうかわからないのが恐ろしい。 不安定な世界の人間関係にしんどくなって、ふと目にしたものに取り憑かれてしまうかもしれない。 安全な世界も安全な人間もどこにもいない。 そんなことを思った。 短編集の中で...

怖い本だった。 自分は「まとも」だと信じていても、何がきっかけで何に依存してしまうかわからないのが恐ろしい。 不安定な世界の人間関係にしんどくなって、ふと目にしたものに取り憑かれてしまうかもしれない。 安全な世界も安全な人間もどこにもいない。 そんなことを思った。 短編集の中では鈴木くんの話が一癖も二癖もありとても良かった。 彼の名前の由来も良い笑 この本の読者ならみんなわかるかな。

Posted byブクログ

2021/11/17

ヤバイよヤバイよ!依存症がヤバイよ!皆さん治療が必要なレベルでハマっている依存症短編集。「わかるわ~」から「ありえない」まで様々なレベルの話があったがお気に入りは『燃える息』..1番ヤバイが物語としては面白く引き込まれた。主人公よりもヒロイン?がヤバイ人。どことなく官能的にすら感...

ヤバイよヤバイよ!依存症がヤバイよ!皆さん治療が必要なレベルでハマっている依存症短編集。「わかるわ~」から「ありえない」まで様々なレベルの話があったがお気に入りは『燃える息』..1番ヤバイが物語としては面白く引き込まれた。主人公よりもヒロイン?がヤバイ人。どことなく官能的にすら感じた。『鈴木さんのこだわり』..買い物依存症の話までは普通だと思っていたがまさかの展開。結果オーライ(なのか?)なラストは好き。私もすぐのめり込むタイプ。かつてドラクエⅢにどハマリしてデータが消えた時には1日号泣し続けて抜け殻に。

Posted byブクログ

2021/10/15

〇人生の「トリガー」はどこにあるかわからない!恋愛かと思いきや、な短篇集 タイトルだけでは単なる「恋愛小説」のような気さえしてしまうのだが、6つの短編には人生の「トリガー」はどこにあるかわからない、そんな話。 ・呼ぶ骨 大学生の真白には、「物品に呼ばれる」特殊な能力がある。いけ...

〇人生の「トリガー」はどこにあるかわからない!恋愛かと思いきや、な短篇集 タイトルだけでは単なる「恋愛小説」のような気さえしてしまうのだが、6つの短編には人生の「トリガー」はどこにあるかわからない、そんな話。 ・呼ぶ骨 大学生の真白には、「物品に呼ばれる」特殊な能力がある。いけないこととわかっているが、やめられない。ある日、電車の忘れ物に呼ばれ持ち帰るとそこには「骨」があり。 自分と向き合う。向き合った結果真白は捕まるのか? ・燃える息 ほのかを救った灯馬。彼女の郁実とは結婚が待ち構えているほどの仲だが、ふと出会ったほのかの「ガソリン」の香りが忘れられず。 人によってトリガーになるものが違うけど、びっくり。そして意外と胸アツな。 ・ジューンブライド・バナナパフェ 結婚間近の芙美香は、ウェディングショップで恭平に言われたことをきっかけにダイエットを始めるが、だんだんとエスカレートしていき。 いやぁ、絶対ありそうでないと思うけど、でもありそうなリアリティが絶妙な作品。三十代で結婚したい僕だから思う? ・鈴木さんのこだわり 十数年前に実家を飛び出した善太は、姉・優子にそそのかされて父親を亡くしてひとりぐらしをしている母親のところに向かう。しかし母親はボケはじめていて。 微笑ましい善太の行動に思わず感嘆。最後(´∀`*)ウフフな展開。 ・二十一週六日 満員電車に揺られて学校に通う江麻は痴漢にあってトラウマを抱えていたが、ふと同じ駅で同じ学年の千晴と出会い、同じトラウマを抱えていると思いきや。 守りたくなるものが現れると自分がブレイクスルーできる瞬間がやってくる、そう信じていいと思った。勇気づけられる。 ・ファントム・バイブレーション スマホ依存している僕は、彼女に注意されるも止められずに彼女と別れることになってしまった。するとスマホを落として車に粉々にひかれてしまう。あれ、僕のやりたいことは何だったのか? 我に返る瞬間、自分を見つめる瞬間、後悔もあるけど前に進む。 トリガーとは、ピストルなど銃器の撃発装置のことで、ピストルの場合利き手の人差し指で発砲することがほとんどだ。比喩的には、ものごとが引き起こされるきっかけ、と広辞苑第七版には掲載がある。 多くの方は依存がテーマになっているとおっしゃっているし、依存症を書いているには違いないのだが、依存の一言で片づけてしまうにはこの本はなんだか悔しいと思う。 僕ら人間の行動原理としては、自身の中に何かしらの琴線となるものがあり、無意識的であったとしても、その琴線に触れることで突き動かされる行動につながることが多い。この短篇集はそんな我々の心を見透かしているように描いていくのがこの本。 ついつい盗み取ってしまう衝動 守ってあげたいと思う親近感 このままでは好かれないという恐怖 家族じゃないからこそ話ができる他人感(?単語が合ってるかは微妙、語彙が無い) 似た者同士だから結束できる仲間 好きなことへの没頭 ………どれも日常的に経験していることであり、強く強く、私たちの心を動かし続けていることの一つだ。 当事者とその周りとの関係がイメージできていないとこれは表現できないし、これを文章化した作者は私たち市井の人々の代弁者になりうるのかもしれない。 小説現代長編新人賞受賞後の第一作、受賞作の「隣人X」も期待して読みたいところです!

Posted byブクログ