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「木」から辿る人類史 の商品レビュー

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2022/01/06

人の進化と木の関係について、斬新な視点で解き明かす壮大な物語。森林破壊と植林が密接な関係にあることや、自然林の大切さもよくわかった。

Posted byブクログ

2021/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 これも『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)以降の、人類史をざっくりと、これまでの時代の括りかたではない、別の視点で見てみようという流れの中の著作か。  序盤は面白かったのに、もう第2部あたりから論理が破綻しているというか、「木」が作った人類史という迫力がどんどんなくなっていく。  もちろん、”作った”とはハナから言ってない。木から「巡る」だけなので、金属が製錬されるようになり、化石燃料へとエネルギー革命が起こって木の優先順位が下がっても、下がった視点から「木」の役目を見ていけばいいのだけれど、なんだかなあ・・・。  とはいえ、我々の祖先が、草原で二足歩行を体得し、狩猟のために体毛を失ったという過去の定説を覆す、近年の発見から導きだされた諸説は楽ませていただいた。  第1部第2章の冒頭、 「2016年、人類学者のあいだに衝撃が走った。彼らの愛娘の中でもとりわけ有名なルーシーが、高い木の上から落ちて非業の死を遂げていることが明らかになったのだ。」  この一文が、なにより面白かったかな。

Posted byブクログ