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人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科 の商品レビュー

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2022/02/17

1968年を一つのエポックとする時代に青春を生きた作者が私の親世代、1989年1月7日を時代の変化への区切りとする主人公たちが私自身の時代。作品に描かれるすべてが私にとっていつかどこかで見た、聞いた、あった、感じ考えたものであり、惑い躓き苦しみながら変わっていく町の姿は強烈な懐か...

1968年を一つのエポックとする時代に青春を生きた作者が私の親世代、1989年1月7日を時代の変化への区切りとする主人公たちが私自身の時代。作品に描かれるすべてが私にとっていつかどこかで見た、聞いた、あった、感じ考えたものであり、惑い躓き苦しみながら変わっていく町の姿は強烈な懐かしさすら感じる。作者の逝去により未完ではあるがこの先描かれたであろう私にとっての現在に至る主人公たちと町の盛衰の姿は想像が尽きない。久しぶりに大著をむさぼるように読めた。同世代には特におすすめです。ただ高価なので図書館で借りたほうがいいかも。

Posted byブクログ