シェルパの友だちに会いに行く の商品レビュー

石川直樹(著者)

2024/01/06

登山はしたくないが人間の限界で何を思うのか、そこで暮らす人、よく考えると山に興味があるから読みたくなるのだと気づく。

コロナの影響でシェルパの人らの収入がなくなり失業者が多く本の収入を寄付するために緩和された時に渡しに行く。NPO法人の実情を他本で読んだので、本人が直接渡す決断に拍手したい気持ち。

数時間で読める本なのに一緒に旅をしている気がして読み終わると疲労感と怠さが襲う。

2022/12/29

コロナ禍におけるシェルパをとりまく大変な環境とそれを手助けする一連の活動をレポートしてくれている一冊。
ヒマラヤを登山するにあたって、シェルパの存在がいかに大切であるかが本書からしっかりと伝わってくるとともに、エベレストに登頂するに際しどういった段取りを経ていく必要があるのかのか知ることができた。
高山病はそれへの耐久性が個人差が結構大きく自身も富士山で数回くらっているのでそのしんどさが身にしみてわかる...。

しかし石川さんの本、好きだなあ。今回も楽しい紙上トレッキングができました！

2022/04/30

ネパール語でサガルマータ＝エベレスト
2021/4/17 カトマンズ～ルクラ 2846m～モンジョ
～4/19ナムチェバザール 3440m
～クムジュン～4/22ポルツェ 3810m～4/24ペリチェ 4240m
～4/25ロブチェ 4910m 人間が永住できる限界　～4/26ベースキャンプ 5364m
　2021年 外国人登山許可408名　2019年は382名　2020年は入山禁止でゼロ
　入山料1万ドル/1人
4/28ハイキャンプ 5300m～ロブチェ イーストピーク6119m

2021/12/31

ネパールにとってヒマラヤ登山は主要な財源に
なっているが、2020年はコロナ禍のために入山禁止
シェルパで生計を立てている多くの人が
職を失ったため、ネパール政府は2021年、
エベレスト史上最多の408人に登山許可を出した
その結果ベースキャンプでクラスターが発生し、
カトマンズはロックダウン…

石川氏のエベレスト街道日誌部分は街道を
往きながら友人のシェルパや寺院を尋ね…
と淡々としているのに対して、同行者の手記が
リアルで興味深かった

あやうく命を落としかけたディレクター、山に
魅せられたトレイルランナー、カトマンズで
コロナ陽性を告げられた編集者…みなコロナ禍の
トラブルに巻き込まれて帰路に着く姿は
バックパックで中国を回った日々を思い出した

やっぱりエベレスト街道は歩かねば