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三国志名臣列伝 魏篇 の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2024/03/03

正史ベースで三国志を描いた作者による列伝。功業の臣である程昱から蜀を制圧した鄧艾まで収録した渋い人選である。創作系三国志で著名なのは張遼だろうが名もなき参謀がいたりする辺り部下を大切にしていたからこその遼来来に繋がっていて魅力的な人物に見えた。 程昱の劉備嫌いの理由が面白かった。

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2024/02/22

三国志に登場する名脇役たちについて、魏に関わる人物7名を紹介している。恐らくは正史を踏まえつつも、空白を歴史作家としての論理と想像で埋めた、歴史短編小説集といったところ。なぜこの7名なのか、という後書きなり解説なりが欲しい気はした。なお、7名とは、程昱(ていいく)、張(ちょうりょ...

三国志に登場する名脇役たちについて、魏に関わる人物7名を紹介している。恐らくは正史を踏まえつつも、空白を歴史作家としての論理と想像で埋めた、歴史短編小説集といったところ。なぜこの7名なのか、という後書きなり解説なりが欲しい気はした。なお、7名とは、程昱(ていいく)、張(ちょうりょう)、鍾繇(しょうよう)、賈逵(かき)、曹真(そうしん)、蔣済(しょうせい)、鄧艾(とうがい)である。

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2024/05/08

三国志名臣列伝の蜀編は関羽・張飛・趙雲・諸葛亮といった一般常識として誰でも知ってる人が出てくるが、魏編では一般に知られてない人ばかり。これだけでも蜀の人材不足(魏の人材の充実ぶり)が明白。蜀は諸葛亮や趙雲が特出しされるが、魏はそのレベルが沢山いる軍団。 巻頭に折角地図があるのに...

三国志名臣列伝の蜀編は関羽・張飛・趙雲・諸葛亮といった一般常識として誰でも知ってる人が出てくるが、魏編では一般に知られてない人ばかり。これだけでも蜀の人材不足(魏の人材の充実ぶり)が明白。蜀は諸葛亮や趙雲が特出しされるが、魏はそのレベルが沢山いる軍団。 巻頭に折角地図があるのに、本文に出てこない郡の地名ばかりで肝心な本文の舞台になる地名が出てこない。デザイナー任せなのか出版社の怠慢としか思えない。

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2023/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『三国志』に登場する人々のうち、魏に属した人物たちを主人公にした短編集。見慣れた名前もあれば、あまり馴染みがない名前もあるけれど、どの短編も読み応えがあった。張遼、鍾繇、曹真などは、爽やかな生き様を感じさせて、特に良かった。 

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2022/12/31

三国志の一つ「魏」国の名臣列伝。 程昱、張遼、鍾繇、賈逵、曹真、蔣済、鄧艾の七名。 張遼と雁門兵の関わりが楽しかった。この兵士は創作だと思うけれど、張遼の武勇伝には欠かせない合肥無双に紐づけてくるのはいい。 どうしても、演技だとかませになってしまう曹真の話もいい。賈逵、曹真、蔣...

三国志の一つ「魏」国の名臣列伝。 程昱、張遼、鍾繇、賈逵、曹真、蔣済、鄧艾の七名。 張遼と雁門兵の関わりが楽しかった。この兵士は創作だと思うけれど、張遼の武勇伝には欠かせない合肥無双に紐づけてくるのはいい。 どうしても、演技だとかませになってしまう曹真の話もいい。賈逵、曹真、蔣済と曹丕の時代の名臣の物語は、演技だとメインは司馬懿にとって変わられがちなので、新鮮ではある。 しかし、三国志と不思議な物語だと思う。三国志という名であるのに、魏・呉・蜀の三国鼎立になる前の方が知られている物語ではないでしょうか。劉備が主人公ではあるけれど、曹操の存在の巨大さが際立つからか。

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2022/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三国志外伝の魏編。 ・程昱 ・張遼 ・鍾繇 ・賈逵 ・曹真 ・蔣済 ・鄧艾 の7人収録。 著者が語っているように、三国志本編では通史的物語としたため、個人個人が描き切れていなかったとのこと。 登場人物が多彩過ぎて、それぞれの個性も強烈なため、描き切れなかった人を列伝としてまとめ直されているようです。 後漢編に続く第二弾で、曹操の活躍時代から司馬炎までの間の長い時代のため、この列伝を読むことで魏の通史も思い出すことができました。 次は、呉または蜀と思いますが、待ち遠しいです。

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2021/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三国志のサイドストーリー。 黄巾の乱時代から蜀討伐時代までの幅広い時代から活躍した人を選び、その人物に焦点を当てた短編集のような趣きです。 三国志演技自体が劉備や蜀がヒーローのように描かれた物語なので、曹操や魏は悪役になってしまいます。私も子供の頃はそういう見方でしたが、大人になり、どちらも正義であり、どちらにも非はあることを学んだ結果、結局、中華統一につながる魏への興味が高まって、もう数十年経ちます。それだけに、この物語はかなり高い期待値を持って手にしました。さらに、帯にある「劉備を殺すべきです」というキャッチーなワードには、さらにそれを掻き立てられ、この上な期待値で読み始めました。それだけにやや残念感があります。 全体を通して、劉備や職をそこまで悪者には書いてません。もっと、悪者に書かれていることを心のどこかで期待していたのかもしれません。 帯の「劉備を殺すべきです」という進言で殺していないので三国時代があり、そこで殺していれば三国時代はなかったのですが、逆に董卓や呂布と曹操も同じになっていたかもしれない。結局、曹操も義の人なのです。 期待以上に興味を惹かれたのは曹操以降の王や皇帝たちとその周りの人物についての描写です。私のイメージでは曹真は家柄のいいただのお坊ちゃんで、どちらかと言えば愚将というだけのイメージでした。それが決して万能な優秀さは持っていなかったが、人柄がよく時の皇帝曹丕からも信用され、曹丕に遠ざけられた曹洪ともよしみを通じ、司馬懿とも良好な関係を保つような人柄に描かれています。 また、鄧艾の時代はあまり細かく描かれたものはありません。ただ、成都を陥落させた英雄という程度のイメージでしたが、その人間描写が細かく、自分の中で人物像を描くことができるようになりました. 最後に、改めて感じたのは曹操の偉大さです。曹操の時代に優秀な英傑が多かった。その理由は、曹操のノーを言える人物も手元に置き、意見に耳を傾ける。その意見を斥けたとしても、結果的に、その進言が正しければ、それを認める。そんな器の大きさ。後のどの王や皇帝をとっても、限られた優秀な人物としか良好な関係を作れていないません。また、曹操の周りに暗愚な人間の匂いが感じられない。曹家の時代が終わった原因も皇帝に取り入った暗愚な人物を切れなかったこと。それを徹底できた人物、家こそが長く続いた。司馬家の時代が来たのも必然でしょう。 期待値が高すぎたので、今の気持ちとして星5はつけられないですが、かなり興味部会視点で、また、近々、読み直してみようと思います。

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2021/11/17

久しぶりに三國志ものを読みましたが、とてもおもしろかったです。 取り上げられている武将がなかなかシブくて、張遼は前から好きだったものの、程昱、鍾繇、曹真、鄧艾はさらに深く知ることができ(漢字が一発で出てくるiPhoneすごい!)、賈キと蔣済は新たに知るところが多かったです。 す...

久しぶりに三國志ものを読みましたが、とてもおもしろかったです。 取り上げられている武将がなかなかシブくて、張遼は前から好きだったものの、程昱、鍾繇、曹真、鄧艾はさらに深く知ることができ(漢字が一発で出てくるiPhoneすごい!)、賈キと蔣済は新たに知るところが多かったです。 すごく不満だったのが、巻頭に三國時代の地名の中国地図が載っているのですが、文中に出てくる地名がほとんど記載されておらず、ものすごくモヤモヤしました。 せっかく地図を載せているのだから、文中の地名をちゃんと入れてほしい!

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2021/11/13

時代順に書いているネ~程立・張遼・鐘繇・賣逵・曹真・蒋済・鄧艾~三国志というと劉備・曹操・孫権の物語で三人が死んでからのことはエピローグ扱いだけど、曹操・曹丕が亡くなっても魏は続いていくんだよね。司馬懿のあとで司馬炎がすぐ出てくるわけじゃないだ

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2021/11/03

三国志があまりにも有名過ぎてその後のものとしては物語性としては難しい作品だった。英雄の子孫必ずしも有能とはならない。登場人物それぞれが有機的に繋がりながら話が進むならもっと面白かったかな。

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