製造業プラットフォーム戦略 の商品レビュー
モノ売り型従来製造業から、そこで培った現場力とDXの掛け合わせで製造業プラットフォームへの進化を提唱。自社現場力を(ノウハウ流出を防ぎながら)マネタイズするための興味深い手法が記載されている。やや自動車業界により過ぎており、割けるリソース・予算が多いことが前提のようにも思えた。製...
モノ売り型従来製造業から、そこで培った現場力とDXの掛け合わせで製造業プラットフォームへの進化を提唱。自社現場力を(ノウハウ流出を防ぎながら)マネタイズするための興味深い手法が記載されている。やや自動車業界により過ぎており、割けるリソース・予算が多いことが前提のようにも思えた。製造業と題するには、中身は偏り気味。
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NRIのコンサルタントである著者による、「製造業プラットフォーム」についての本。 製造業企業がこれまでに培ってきた「技術力」「現場ノウハウ」といった暗黙知を、デジタルの力を借りて形式知化・標準化し他企業に展開することで利益を創出していくことが「製造業プラットフォーム戦略」である...
NRIのコンサルタントである著者による、「製造業プラットフォーム」についての本。 製造業企業がこれまでに培ってきた「技術力」「現場ノウハウ」といった暗黙知を、デジタルの力を借りて形式知化・標準化し他企業に展開することで利益を創出していくことが「製造業プラットフォーム戦略」である。 本業である製品がコモディティ化し没落しつつある日本メーカーこそ、このものづくりプラットフォームを展開して復活の道を探らなければならない、というのが著者の主張である。 先行事例も具体的に多く載っており、非常に勉強になった。 自分は日系FA関連メーカでいま勤務しているが、本著の大筋の内容としてはまったくその通りだと思う。 日本メーカーの技術力、現場の改善力、品質に対する拘りというのは本当に素晴らしいものがある。海外のメーカーとも多数取り引きがあるが、それらと比較しても圧倒的に世界トップだと思う。 ただ、ビジネスのやり方が圧倒的に下手くそ。利益が「WTP-C」であることへの理解のなさ、手段の目的化、過剰なまでの空気の尊重、セクショナリズムには霹靂する。 今後あらゆるものがデジタルにつながり「未完了」となっていく世界において、自社を中心としたプラットフォームを形成していくことは必須であると思う。日本のメーカーは暗黙知とノウハウを輸出して、新たな利益の源泉を必死で探していかなければならない。 日本メーカーは既に乗り遅れている。合理的に自社のコアと非コアを振り分けて積極的にアウトソースを試みてきた欧米メーカーには地の利がある。 個人的にも危機感をあらためて煽られた。日本企業のトランスフォーメーションを加速させなければならない。 本著が多くの読者に同様の危機感と再考のきっかけを抱かせることを望む。
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製造業におけるプラットフォームのモデルケースをいくつか記載してくれており、抽象的なものから具体に落としている。 コンサルによくあるフレームワークからの事例集のような本ではあるが、構成が比較的すんなり入って来やすい 一つ一つの事例に関する粒度は荒いが、言いたいことは明瞭なので、書籍...
製造業におけるプラットフォームのモデルケースをいくつか記載してくれており、抽象的なものから具体に落としている。 コンサルによくあるフレームワークからの事例集のような本ではあるが、構成が比較的すんなり入って来やすい 一つ一つの事例に関する粒度は荒いが、言いたいことは明瞭なので、書籍としては一貫性があると感じた 製造業に関わる方は目を通すだけでも一定の価値はあると思います
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