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警視庁アウトサイダー の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2022/03/19

警視庁桜町中央署でトップの検挙率を誇るエース刑事・蓮見光輔にはある秘密があった。 その光輔は本庁組織犯罪対策課(通称マル暴)から『訳あり』で異動してきた架川英児と組まされることになる。 ある目的を果たしたい光輔と手柄を立ててマル暴復帰を果たしたい架川、最初はチグハグだった二人がそ...

警視庁桜町中央署でトップの検挙率を誇るエース刑事・蓮見光輔にはある秘密があった。 その光輔は本庁組織犯罪対策課(通称マル暴)から『訳あり』で異動してきた架川英児と組まされることになる。 ある目的を果たしたい光輔と手柄を立ててマル暴復帰を果たしたい架川、最初はチグハグだった二人がそれぞれの目的のためにガッチリタッグを組む。 加藤さんの作品で主人公が男性は少ないので新鮮だった。話としては<メゾン・ド・ポリス>シリーズのような、警察の暗部にも触れるような話。 光輔の目的や秘密はプロローグでだいたい分かるのだが、そのためにかなり危なっかしいことをしている。 一方で架川の方はザ・マル暴という感じで荒っぽい。これまでの加藤さん作品では昭和ネタがお馴染みだったが、こちらはマル暴ネタ(しかも古い?)が満載。 作品には三つのお話が収録されているが、最初の二つの事件を解決するに従って、最初はぎこちなかったり互いを探り合っていた二人が次第に良いバディになっていくまでを描いている。 今回の作品ではもう一人、本庁警務部監察係から異動してきた若井美波も二人の間に入って来る。彼女の目的は架川の監視だったのだが、やがて彼女の目は光輔にも向いていき、光輔の秘密も知られそうになってピンチになる。 加藤さんらしくハラハラさせられたりクスっと笑わせられたりホッとしたりで楽しく読めた。 ちょっと上手くいきすぎなところもあるが、そのくらいの準備がなければ光輔もこんな危ない橋は渡れないだろう。 終盤では光輔の目的である、ある事件の真相の一角が見えてくるのだが、それは架川が所轄に左遷された理由とも繋がりが見えてきて面白くなってきた。 というところでこの第一巻は終了。 続編が出ているようなので、そちらも読んでみよう。

Posted byブクログ

2021/12/11

元マルボウ刑事架川と優秀な若手エース刑事蓮見の凸凹コンビ。 どちらも隠した目的があってどうなっていくのか。 そこに、彼らを探っていると思しき存在。 コンビに加わった「研修中」の若井とはどうなっていくのだろう。びしっとかっこいい感じで、ああいうつっぱった感じの女性は嫌いでないのだけ...

元マルボウ刑事架川と優秀な若手エース刑事蓮見の凸凹コンビ。 どちらも隠した目的があってどうなっていくのか。 そこに、彼らを探っていると思しき存在。 コンビに加わった「研修中」の若井とはどうなっていくのだろう。びしっとかっこいい感じで、ああいうつっぱった感じの女性は嫌いでないのだけど。 どいつここいつも一筋縄ではいかない感じにハラハラ。 架川の件は一見落着と見えたのだけど、あれはいったい。 蓮見の件は、まだまだ先が見えない。 次作の発売が待ち遠しい。

Posted byブクログ

2021/11/05

 警視庁桜町中央署のエース刑事・蓮見はマル暴から飛ばされた架川と組む羽目に。元マル暴だった架川の態度は一般人の職質とはかけ離れ、困惑していた。一刻も早くマル暴に戻りたい架川は、蓮見のある秘密を掴み手柄を立てる協力を要請してきて…  ある理由から目立ちたくなくソツなくこなす蓮見と...

 警視庁桜町中央署のエース刑事・蓮見はマル暴から飛ばされた架川と組む羽目に。元マル暴だった架川の態度は一般人の職質とはかけ離れ、困惑していた。一刻も早くマル暴に戻りたい架川は、蓮見のある秘密を掴み手柄を立てる協力を要請してきて…  ある理由から目立ちたくなくソツなくこなす蓮見と、オラオラな架川は凸凹コンビですが、正反対が故に意外にも合っている気がします。  そして、蓮見の真の目的、架川のマル暴からの左遷と、まだまだ序章にすぎない今回の巻。次巻も楽しみです。

Posted byブクログ