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UXグロースモデル の商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2021/12/21

「バリューチェーンからバリュージャーニーへ」のメッセージに共感。実現には産業を超えた連携が必要となる(可能性がある)ので、経営がしかっり持っておく観点である。 方法論が詳しく書いてあり、新事業に携わる人は抑えるべき内容が多い。いくつかセミナーや実践を通じて学んだことが1冊にまとま...

「バリューチェーンからバリュージャーニーへ」のメッセージに共感。実現には産業を超えた連携が必要となる(可能性がある)ので、経営がしかっり持っておく観点である。 方法論が詳しく書いてあり、新事業に携わる人は抑えるべき内容が多い。いくつかセミナーや実践を通じて学んだことが1冊にまとまっているためよい。ただ、事前に知識を持ったうえで、こういった評価になっているのかも。

Posted byブクログ

2021/11/14

デジタル化がもたらす未来の社会を説く、デジタル未来予測は一大ジャンルである。その中でも大ヒットして、企業がDXを考えると必ず参照される「アフターデジタル」。「アフターデジタル2」という続編も出版され、それに次ぐ本書は「3」でなく「UXグロースモデル」という。前2冊では事例を元に、...

デジタル化がもたらす未来の社会を説く、デジタル未来予測は一大ジャンルである。その中でも大ヒットして、企業がDXを考えると必ず参照される「アフターデジタル」。「アフターデジタル2」という続編も出版され、それに次ぐ本書は「3」でなく「UXグロースモデル」という。前2冊では事例を元に、社会や企業の将来像を描く内容だったらしいが、本書はそれを企業か実践するための具体的なプロセスに重点を置いたものだ。 前2冊を読んでいなくても分かるように、前半では、著者かアフターデジタルと名付けたデジタル化によって人、社会、ビジネスのあり方の変化をかいつまんで説明。その後に、具体的に進めるためのステップを、ボトムアップのUX改善、トップダウンの事業、企業の改革に分けて詳しく解説する。 オリジナルのコンセプトである「バリュージャーニー」については、昔からあるLTVとプラットフォームのことで、マーケティング理論では目新しくはない。考え方を転換したと強調しているが、実践者の中ではそう考えてやっている人も多かろう。 ただ本書の良いところは、理論はそれなりとして、実践で分かったことによってステップ、コツとしてまとめた点である。本書でも述べられていた通り、実践にセンスが求められるジョブ理論を、習得可能なフレームワークに昇華させた。ユーザーの問題発見、解決策検討についても、属人的才能で行われるところ、本書の方法論を使えば、解像度を上げた分析ができる。実践者なら、ウンウンと頷く点が多いだろう。

Posted byブクログ

2021/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アフターデジタルに共感するものとして、実装文脈の書籍である有用書と期待して読書。プロセスを丁寧に紐解き、プロセスごとの留意点まで丁寧に解説した良著。 人の心理、属性ベースではなく、デジタルを活用した状況ベースで分類・検証を勧めていこうという発想がおもしろかった。なるほどと。 メモ ・UX型のDXを実現するために必要な2つのこと  トップダウン型 バリュージャーニー型への転換と更新  ボトムアップ型 顧客体験を継続的に成長させて行く体制の構築と発展 ・バリューチェーンからバリュージャーニーへ。   いつでもどこでも顧客とつながりを持てるようになり、企業は顧客が大きな成功に至るまでの行動フローをジャーニー横断的に支援できるように。 ・プラットフォーマーは集客・プロモーションを代替する存在  連携することで機能提供者は良質な機能提供に特化可能 ・デジタル先進企業のDXはユーザーの生活視点、日本企業は企業の活動起点 ・ジャーニーコンセプトが抜本的に転換されていないとデジタルをおまけと扱うままであるため失敗する。リアルはおまけと考えるくらいの発想。 ・獲得すべきUX企画力  新たなUXをゼロから想像具体化する能力  既存のUXをスピーディーに改善する能力 ・利用文脈ごとのUX改善を積み重ねる ・トップダウン型UXグロースチーム。全社変革を推進するチーム。事業変革を推進するチーム。 ・ボトムアップ型UXグロースチーム  高速改善のUX企画チーム。抜本改善のUX企画チーム ・WHYを訪ねて人間心理を探求するのではなく、事実を集めてメカニズムを解明する。 ・抜本改善のUX企画プロセス    行動フロー特定→ペインポイント抽出・構造化→ペインポイント発生メカニズム理解→UX企画立案→UX企画の評価選別→UX企画の総合ジャーニー設計 ・高速改善のUX企画のコア   UX改善テーマの設定→現状UX理解→UX改善案の企画 ・シーケンス分析により、行動を軸に仮設を構築できる   現状のUX理解に絶対の正解を求めない。肌感、想像につなげれば十分   客観裏付け必要な際は切り口をずらしてシーケンス発生量を算出   新たにUX改善業務構築せず、現行業務にあてはめる。要因分析改善企画に活用 ・想定行動の言語化、施策や機能の意図を書き出す。想定する行動の流れを書き出す ・構造改善のUX企画チームに必要な7つのスキル  UX改善テーマ設定力   データ定義力・データ抽出力  現状UX理解力   ユーザー憑依力・メカニズム分析力  UX改善案企画力   シナリオ構築力・ソリューション構築力・具現化力 ・UX起点で事業戦略を立案し、バリュージャーニー全体構想を設計した上でトップダウンで実行に移していく ・事業部レベルのバリュージャーニー全体構想を設計する方法論  ターゲット行動フロー特定→ペインポイント調査実施→フォーカスするペインポイント特定→ペインポイント発生メカニズム理解→UX企画立案→UX企画評価選別→UX企画の統合ジャーニー設計 ・人間ユーザーでなく、シーン・行動フローに対してターゲティングを定める ・全社変革チームの活動  全社DXコンセプトの定義  全社バリュージャーニーの企画  全社への落とし込み ・全社UX型DXを推進する際に決めるべきこと  実現したいライフスタイル  全社DXコンセプト  各事業が提供する体験の仮設定

Posted byブクログ