「女子」という呪い の商品レビュー
うわー、あるある、こんなこと!がたくさんあった。何とも言えないモヤモヤの正体をつきつけられたような気持ちになった
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いつ読むか、ということが響く内容で、最近DVや性虐待のことを色々読んでいるから、ひときわ刺さった内容だった。 後半部分が、特によかった。
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自分のモヤモヤの正体をなんとなく掴めた。 図書館でたまたま見つけたが、出会えてよかった。フェミニズムについても考えるきっかけになった。
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社会に蔓延している「女子」という呪いに、私はこれまで苦しんできて、モヤモヤしていたんだなとこの本を読んで分かった。 特に九州男児が父の家庭で育った私にとっては「妻は従うもの」だったし、でも父は私に対して息子的な役割を求めていたなとも思う。そして父がそのへんに置いていたアダルトビデ...
社会に蔓延している「女子」という呪いに、私はこれまで苦しんできて、モヤモヤしていたんだなとこの本を読んで分かった。 特に九州男児が父の家庭で育った私にとっては「妻は従うもの」だったし、でも父は私に対して息子的な役割を求めていたなとも思う。そして父がそのへんに置いていたアダルトビデオやエロ本で、私の姓への認識は確かに狂っていた。 自分には何もないから、せめて性的魅力をアピールしなければ相手をがっかりさせてしまうと思っていた。浮気を許す女はかっこいいと思っていた。 そういう、苦しいのに「女」という呪いを社会からかけられ、自分自身にもかけて生きてきた。 地震で被災した女性達から生理用ナプキンがほしいという声が上がった時に、「じゃあエロ本とコンドームをよこせ」と言った男性。「こんな時に不謹慎だ」と、支援品の生理用ナプキンを送り返した避難所の男性スタッフ。 読んでいて頭が燃えるかと思うくらい腹が立った。 少しずつ社会は変わっているけど、でもまだまだ、女だから、男だからと押さえつけられているものが多い。私はこれから、私に対して「女だから」と押さえつけてくる人を絶対に許さないし、息子を「男だから」と押さえつけてくる人も絶対に許さないと思う。
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題名に共感して買った。エッセイは、初めて買ったからこんな感じなんだなぁと思った。女性問題が少しでも減ればいいと思った。
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衝撃的。 女子というだけでこんなにも肩身の狭い 思いをする瞬間が転がっているのかと。 社会学的な本のため、 時には結構ディープな話題もでてきた。 けれども、とても興味深く思えたし 強く生きていこうと むしろ勇気を貰えた。
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雨宮さんと私とではアウトプットの仕方は違うけれど、親に反論もしない真面目ないい子ちゃんが女の子として育てられて感じてきた閉塞感とか違和感にはすごく共感した。 著者とはほぼ同世代だけど、自分と同世代でもずいぶん古くさいこというんだなーと気になるところはいくつかあった(メンヘラで自殺...
雨宮さんと私とではアウトプットの仕方は違うけれど、親に反論もしない真面目ないい子ちゃんが女の子として育てられて感じてきた閉塞感とか違和感にはすごく共感した。 著者とはほぼ同世代だけど、自分と同世代でもずいぶん古くさいこというんだなーと気になるところはいくつかあった(メンヘラで自殺未遂した人が結婚して幸せな専業主婦になっているのを「成功例」みたいな言い方をしていたり)。でもこれも、ちょっと前のコラムを掲載しているみたいだから、今書いたら他の表現をされているかもしれない。 なので、巻末の文庫のための対談は一番納得で、痛快で、面白かった。 同世代の友人から「女の人は結婚すればすむけどさー」という言葉が出たときは、えっ、てなったけど、まだまだこういう考えに縛られてる人が男にも女にも多いし、女が自らそんなこと言っちゃったらいつまでたっても格差なくなんないよなという気持ち。
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女性として扱われることの生きづらさに共感するところもあれば、 途中からただのメンヘラの話になっていて 話ズレてんな〜と思ったりしました。 無意識の差別を炙り出すのに有効なのは、男女逆にしてみることだという。 1番笑ったのは、 イスラム国の兵士は、目的の為に死ねば、天国で72人の処...
女性として扱われることの生きづらさに共感するところもあれば、 途中からただのメンヘラの話になっていて 話ズレてんな〜と思ったりしました。 無意識の差別を炙り出すのに有効なのは、男女逆にしてみることだという。 1番笑ったのは、 イスラム国の兵士は、目的の為に死ねば、天国で72人の処女が待っているらしく これを男女入れ替えれば、天国で72人の童貞が待っているということになる。 なんか全然嬉しくない。
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言葉にしたかったことが言葉になっていて、思いを表現する、人に説明する武器ができた気がする。(なんで私が武器を手に入れなきゃならないんだ。と、『さよなら、男社会』を読んだ直後なら思うかな。笑) 出版から数年経ち、ほんの少しは日本社会も前進しているけれど、私の目の前でも、まだまだ人...
言葉にしたかったことが言葉になっていて、思いを表現する、人に説明する武器ができた気がする。(なんで私が武器を手に入れなきゃならないんだ。と、『さよなら、男社会』を読んだ直後なら思うかな。笑) 出版から数年経ち、ほんの少しは日本社会も前進しているけれど、私の目の前でも、まだまだ人の痛みに無関心な人たちが跋扈している。 私は、いつのまにか自分が加害者になることが怖いから、面倒だけど、なんかあいつヒステリーでうるさいと言われるのが嫌だけど、勇気を出して言わなければと思う。 だけど、バッサリ「日本の文化がそうなんだから仕方ない。他人にそれをやるなと押し付けるな」と言われて、言葉を失う日々。 その“日本文化”の中で生きづらい人たちを、ただ、少しでも傷つかないようにしたいだけなのに。 と、先日の上司からの言葉を思い出して、ほぼ毎日憂鬱な気分になっている私だが、諦めたいけど、諦めたら、私が加害者になる。と思うと、私も傷つきながら、伝えるしかないのか。と、改めて思わされる。つらい。やりたくない。抗わずにいきたい。でも、加害者になりたくない。 『「自分は人権意識のかけらもない大馬鹿野郎です」と言ってるに等しい』p76 という言葉を、そのまま言ってやりたい。 私が、誰も性別を気にしなくて良い場にしたいと思う理由は、自分は自分でありたいということなんだ、と、改めて気づいた。 そして、私が「女」でいたくないのは、『うかつに女なんかやってられない』『この国で無防備に女でいることは難しい』p177からだ。 そして、女性だけでなくその他の社会問題にも心痛めるのは、その問題も、私の問題だからだ。 性的マイノリティとされる人たちの問題は、人権の問題で、人権の問題は私の問題で、私はその当事者だ、と、私は思っている。 だから、狭義の“当事者”じゃなくても、言わせてほしい。その日本の文化、私は良しと思わない。 ——— だけどそれって結局「男に都合のいい女」になるだけのことだ。そうしていろんなことに麻痺していくと、最悪、自分が加害者側になってしまうかもしれない。 では、どうすれば良いのか。上野さんは、女子たちにこう呼びかけるのである。〈手前勝手な男の欲望の対象になったことに舞い上がるな。男が与える承認に依存して生きるな。男の鈍感さに笑顔で応えるな。じぶんの感情にフタをするな。そして……じぶんをこれ以上おとしめるな〉 P75 ——— 欲望のためならなんだってやらかしてしまう大人しかいない世界。そんな世の中で、うかつに女なんかやってらんないよな。 P77 ——— なんだか自分の性は、いつも誰かに買い叩かれたり値踏みされたりしているようで、自分のものなのに、それを主体的に考えることさえ許されない。その違和感を言葉にもできなくて、ずっと宙ぶらりんな感じ。それがこの国の多くの女性にとっての「自分の性」ではないだろうか。p187 ——— 北原「でも、当事者って誰?」ってすごく思ったんですよね。 雨宮 当事者というなら、女性全員が当事者ですよね。 北原 そうなんです。社会全体において女性全体が差別されていると言う事実が「入試差別」と言う、ある1つの形で現れたと言うだけなんですから。でも、メディアにおいてはやっぱり「医学部を受験して落ちた女性」だけが当事者で、その人たちだけが語る資格があると言う認識なんだなと思いました。 P230 ——— フェミニズムって、すごく堅苦しくて怖いものだとか、高学歴の「頭の良い人」しか語れないものだとか思われがちだけど、決してそうじゃない。「なんでお兄ちゃんはこういうことしてもいいのに私はダメなの?」とか「なんで先生は男子にはこうなのに、女子にはこうなの?」とか、そういうモヤモヤした気持ちに気づくこと。そして、自分が腑に落ちないと思うことをちゃんと言葉にできれば、それがもうフェミニズムなんだと思うんです。 P254 ———- 雨宮さん曰く、フェミニズムとは 「自分を大切にしていいということだよ」。 はい。私は、フェミニストです。と胸を張って言おう。と思わせてくれる本でした。 #女子という呪い #雨宮処凛 #amamiyakarin #読書記録 #feminist そしてラストの対談、北原みのりさん。 10代の時に読みまくったな。私をフェミニズムの世界により深くいざなった人。
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書店で新刊書コーナーに平積みになっているのをパラパラ立ち読みして、面白そうなので買って読んだ。著者のことは名前を見たことがあるような気がするが、どんな業績があるのかは全く知らなかった。 前半は面白くてどんどん読み進めたのだが、後半はちょっと「むむむ……?!」だった。世にいう「...
書店で新刊書コーナーに平積みになっているのをパラパラ立ち読みして、面白そうなので買って読んだ。著者のことは名前を見たことがあるような気がするが、どんな業績があるのかは全く知らなかった。 前半は面白くてどんどん読み進めたのだが、後半はちょっと「むむむ……?!」だった。世にいう「こじらせ女子」(この著者が命名者であるらしい)の定義が、私が思っていたのとはかなり違うらしい。彼女らの多くが風俗に走るというところが私にはさっぱり理解できない。つまりそれは、自分も「こじらせ女子」の一員だと思っていた私が実はそうではなく、健全な領域に踏みとどまってなんとか折り合いをつけられた幸せな種類の女子なのだということなのだろうか。 いい年の大人になってから村上春樹の『ノルウェイの森』を読んで、「周囲の人がこんなに次々と自殺するなんて不自然じゃないか」という感想を抱いたのだが、こじらせメンヘラ女子を自認する筆者の周囲には自ら命を絶った人が少なからずいたらしい。いるところにはいるのだ、ということを知っただけでも読んだ価値はあったかもしれない。
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