私はあなたの瞳の林檎 の商品レビュー
全編よかった。悩む主人公もそれを暖かく包み込んだり押し返したりする登場人物も全部よかった。 やりたいことは自分を信じられないうちはやらない。
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とても良かった。 中短編3作の短編集で、過去の作品ほどのぶっ飛んだ設定やキャラクターもなくて、文章も大きく規範から逸脱せず、構成も素朴なんだけど、過去作からも一貫した世界や私に対する肯定的な視点があって、読んでると穏やかな気持ちになる。 舞城王太郎の他の作品のように劇的に世界に対...
とても良かった。 中短編3作の短編集で、過去の作品ほどのぶっ飛んだ設定やキャラクターもなくて、文章も大きく規範から逸脱せず、構成も素朴なんだけど、過去作からも一貫した世界や私に対する肯定的な視点があって、読んでると穏やかな気持ちになる。 舞城王太郎の他の作品のように劇的に世界に対する愛を語れるように、本作のように素朴に世界に対する愛を語ることもできて、そういう周波数の高低のどちらにも同じものが流れていることで、読んだ人としては全体的に祈る感じになると思う。
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初めて舞城王太郎さんの本を読んだけど、今まで読んだ本の中で、文章の書き方とか表現の仕方が独特だった。どの話も面白かったけど、最後の「僕が乗るべき遠くの列車」が良かった。自分の考えと重なる部分があって、共感できるところが多かった分、胸に刺さるところが多かった
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You are the apple of my eye という慣用表現にぴったりなほど、登場人物が可愛くて愛おしい。恋愛としての好きなのか好きじゃないのかはよくわからない中でも、そこには愛が溢れていた。舞城王太郎の愛の物語はとても好き。
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久しぶりに読んだ舞城王太郎の新作。高校生の頃『煙か土か食い物』にハマって、そこから九十九十九や阿修羅ガール、熊の場所など読み漁った。忘れていたこのスピード感。かつての記憶よりもギョッとする直接的な描写はマイルドだったけれど、時速100キロで展開していく世界は変わりなく、時にドキリ...
久しぶりに読んだ舞城王太郎の新作。高校生の頃『煙か土か食い物』にハマって、そこから九十九十九や阿修羅ガール、熊の場所など読み漁った。忘れていたこのスピード感。かつての記憶よりもギョッとする直接的な描写はマイルドだったけれど、時速100キロで展開していく世界は変わりなく、時にドキリさせられ時に美しさに打たれるこの感じ、舞城王太郎だ!すっかり大人になったような顔して生きてるけど、あの頃と何もかわらない、フフンって顔して生きてしまってる自分を見つめるなどした。
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久しぶりになんとなく読み始めた舞城王太郎が素敵過ぎて、他のことそっちのけで読み切る。夢中になって小説を読むのは久しぶり。そして他の作品も買いました。 最近はミステリと歴史物多めで文学はあまり読まないけど、知っている範囲ではこの人は圧倒的にうまい。それが2作目で考えてることが垣間見...
久しぶりになんとなく読み始めた舞城王太郎が素敵過ぎて、他のことそっちのけで読み切る。夢中になって小説を読むのは久しぶり。そして他の作品も買いました。 最近はミステリと歴史物多めで文学はあまり読まないけど、知っている範囲ではこの人は圧倒的にうまい。それが2作目で考えてることが垣間見えたみたいで少し嬉しい。そして初期みたいなグロい耐えられない描写が減って読みやすく、表紙も可愛くて持ち歩きやすい。檸檬は手に入れたけど柘榴がなくて、いつもなんとなくタイミング悪いけれど、みんなおんなじようなこと考えながら、覚悟を持って生きているのね、と勇気をもらえました。 ふつうはって言いがちだったわ。 そして前回サリンジャーのこと書いて本を売りに行ったらサリンジャーの短編集を発見して感動。本棚も循環させることでいい本と出会えるのですね。ためこみすぎない。
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普段恋愛小説って全然読まないので、これが恋愛小説…!って不思議なかんじ。(他の人の感想とかみると舞城さんの世界観みたい?) これが愛とか恋ならば、うちにはわからない… 決してbadな意味ではなく こんなに淡かったり切なかったり繊細な感覚、かんじたことないなぁって思った。 恋愛的な...
普段恋愛小説って全然読まないので、これが恋愛小説…!って不思議なかんじ。(他の人の感想とかみると舞城さんの世界観みたい?) これが愛とか恋ならば、うちにはわからない… 決してbadな意味ではなく こんなに淡かったり切なかったり繊細な感覚、かんじたことないなぁって思った。 恋愛的な感覚とは別のところで「ほにゃららサラダ」がぐっときたなぁ。
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新感覚恋愛小説…!と、舞城王太郎の小説を読むたびに毎回思っている気がする。 表題作は最後に林檎がいう「何をしても大丈夫、っていうのは怖い」に対して「愛するとはこれではダメなのだ」、となるのがものすごくドキっとした。無条件に相手を受け入れるのも、たしかに相手からすれば手放しに幸せと...
新感覚恋愛小説…!と、舞城王太郎の小説を読むたびに毎回思っている気がする。 表題作は最後に林檎がいう「何をしても大丈夫、っていうのは怖い」に対して「愛するとはこれではダメなのだ」、となるのがものすごくドキっとした。無条件に相手を受け入れるのも、たしかに相手からすれば手放しに幸せと言えることではないのかも。 あとは列車の話はこれぞ純愛、と思った。主人公達観しすぎてて感情移入できない話ではあるけれども、鴨がいないとダメだ、と最後の最後で自覚するところは何かグッときた。
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3つのお話が収録された一冊。 表題作が好き。 主役が若いからなのか なかなか集中して読み進められなかった…。
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