乱世を看取った男 山名豊国 の商品レビュー

吉川永青(著者)

2023/04/02

正直、あまり有名でない主人公であるが、一国の主であったのが、部下をまとめることができず国を失い、等々、どう生きていったか、、、なんて、現代でも通じる話に思える。吉川永青さんの小説は、知らない歴史人物が多いのだが、読んでて面白いのだ。

2022/04/22

山名豊国。英雄ではないし、どちらかというと、ダメな武将であったろう。
戦乱の世を招いてしまったのが、山名であった。かつては、日の本の六分の一殿と呼ばれた山名氏が、豊国のときに、全ての所領を失ってしまうのである。
裏切りを繰り返し、所領をなくしながらも、秀吉、家康らのお側衆として行き抜き、大名には復帰出来ないものの、豊国の血筋が山名宗家として家名は続いていくのである。

2021/12/29

家康と豊国(禅高)のやり取り。

「古きにも新しきにも、等しく値打ちがある」
「ちと違うな。等しく、ではない」
(中略)
「大事なのは、残すべきものと改めるべきの見極めではないか」

まさに、その通りなのよ。