外は、良寛。 の商品レビュー
追悼松岡正剛さんということで、10年ぶりくらいにまだ読んでなかった本書を読む。 良寛という禅僧の、書についての本ということで守備範囲外すぎて読むのを躊躇っていたもの。結論としては、すごく読みやすかったし、面白かった。口述したものを文章化したものらしく、専門的ではなく、松岡正剛の雑...
追悼松岡正剛さんということで、10年ぶりくらいにまだ読んでなかった本書を読む。 良寛という禅僧の、書についての本ということで守備範囲外すぎて読むのを躊躇っていたもの。結論としては、すごく読みやすかったし、面白かった。口述したものを文章化したものらしく、専門的ではなく、松岡正剛の雑感を好きに述べたエッセイ。 フラジャイル感覚、はかない・はかばかしいのような「はか」を巡る正反対のものが意味するさじ加減、耄碌性への憧れ、分野を横断した喩えなどなど。自分が大学生のときに痺れたノリを体験できた。 ちゃんと整理しながら改めて読むと実は議論の積み上げはしていなくて、気分を重視した文章なんだなと思った。懐かしく、亡くなってしまったのが寂しい。
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