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やさしい文学レッスン の商品レビュー

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2023/11/16

悪くはなかったけど、もっと、文章の意味の読解に力を入れているのかと思ったら、文章の構成とか外枠からの理解がメインだった。これについては、題名を読むだけでも、結構学べる。 あと、気になったのは、著者の解釈ではなくて、他人の引用解釈が多い。 石原千秋とやらの、新しい解釈を生まなく...

悪くはなかったけど、もっと、文章の意味の読解に力を入れているのかと思ったら、文章の構成とか外枠からの理解がメインだった。これについては、題名を読むだけでも、結構学べる。 あと、気になったのは、著者の解釈ではなくて、他人の引用解釈が多い。 石原千秋とやらの、新しい解釈を生まなくなればおしまい的な言葉には納得。逆に、解釈を求めて、何度も川端康成の雪国を読むのをやめれない私がいる。 ミメーシス(主観本位で、客観的に状況を述べない文章)と、ディエゲーシス(客観的に淡々と状況を説明する文)がバランス良くないと、読むのがしんどい云々には納得。私は、よく分からないモノローグから始まる小説が結構苦手だ。

Posted byブクログ

2023/11/12

全体の感想としては、 「こういう本が読みたかった!」 です。 小学校は国語の時間が多いですし、 小学校教員なら読んで損は無いと思います。 文学について超素人の僕でも、 実際の文学を元にしながら、 そのエッセンスを学ぶことが出来ました。

Posted byブクログ

2022/07/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

投影 論評(精読) 読み ロラン・バルト 行為のコードACT 解釈のコードHER 文化のコードREF 意味素のコードSEM 象徴のコードSYM (ピエール・ギロードによる論理的コード、美学的コード、社会的コード) 書き出し ・焦点を定める 『砂の女』 ・事前情報を伝える スタンダール『赤と黒』 森鴎外『青年』 ・読者に不条理を突きつける カミュ『異邦人』 カフカ『変身』 前田愛による主人公論(『文学テクスト入学』) ・物語の視点 ・物語を通して人格形成 ・境界線を越える権利(ロトマン) ノースロップ・フライ「モードの体系」 ・主人公が人間と環境のどちらにも質的に優れている ・程度の差でわずかに優れている ・人間より優れているが環境には劣ってる ・程度の差でわずかに劣ってる (物語のタイプ  1神話 2ロマンス(恋愛・冒険) 3高次模倣(悲劇・叙事詩) 4低次模倣(喜劇・リアリズム) 5アイロニー) ウラジーミル・プロップ ・主観的三人称(語り手が物語に干渉) 井伏鱒二『山椒魚』 ・客観的三人称(語り手が存在を消す、内面あり) 吉行淳之介『子供の領分』 ・限界的三人称(語り手が存在を消す、内面なし) ヘミングウェイ『殺し屋』 ・固定的三人称(語り手が主人公で物語る) 『砂の女』 ・一人称(主人公) 夏目漱石『こころ』半村良『箪笥』 ・一人称(脇役) 「シャーローク・ホームズ」 ・多元的一人称 芥川『藪の中』 【順序】 ・後説法フラッシュバック ・先説フラッシュフォワード 【接続】 ジュネット 物語のスピード ・休止法 田山花袋『蒲団』 ・情景法 マルケス『予告された殺人の記録』 ・要約法 川上未映子『ヘヴン』 ・省略法 佐野徹夜『君は月夜に光り輝く』 【頻度】 ・単起法 ・反復法 ・活復法 よく〜した ロトマンの空間分析 内⇔外 高橋亨の空間分析 現実(異世界)→境界領域→異世界(現実)→境界領域→現実(異世界)という空間移動 自動化⇔異化(日常性批判?) 間テクスト性 テクスト←紡ぐ・織る 文章=糸? 『山月記』と『人虎伝』 ロンドとカノン 蓮實 夏目漱石=横たわる 円陣→熱狂的な精神状態 『こころ』お嬢さんの笑い→遺書の内容 羅城門→羅生門の意味づけ 『山男の四月』→箱的なイメージと物語構造 属性や時間を空白化させる 対比的な比喩 連続的な比喩 allegory 目的 新しい認識 抵抗  ミメーシス模倣 ディエゲーシス語り ヤーコブソンの指摘機能論 指示的機能、表情的、働きかけ、交話的、メタ言語的、詩的

Posted byブクログ

2022/02/15

文学作品を深く読むための様々な視点や理論について、20のレッスンに分けて簡潔かつ分かりやすく解説してくれます。文学をより深く味わい、楽しむために、また、文学理論の基礎知識を身につけるのに「使える」一冊ですね。

Posted byブクログ

2021/11/13

文学をより深く楽しむための入門書。有名な作品を例に、著者が仕掛けた様々な技術が解説されています。書き出し、視点、時間、比喩、象徴、多義性など20個のテーマで読み解いていきます。この手の本は読んだことがないのでとても新鮮で勉強になりました。

Posted byブクログ