警察庁長官 の商品レビュー
歴代の警察庁長官への貴重なインタビュー。刑事や警備、人事、交通など畑は様々でもみな現場での経験を重視していたのが印象に残る。戦後処理の中でGHQと争いながら警察庁の在り方が定まっていった経緯、数百に及ぶ部下の顔と名前を覚えるとかどうしようもない事象に対して責任を取るとかといった長...
歴代の警察庁長官への貴重なインタビュー。刑事や警備、人事、交通など畑は様々でもみな現場での経験を重視していたのが印象に残る。戦後処理の中でGHQと争いながら警察庁の在り方が定まっていった経緯、数百に及ぶ部下の顔と名前を覚えるとかどうしようもない事象に対して責任を取るとかといった長官としての気概についての考察にも学びが多かった。
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警察の業務は増えている。警察庁は都道府県警察の調整や法整備を行う。警察は政治家ではなく、国家公安委員会に管理されており、独立している。警察の人たちは、名前をよく覚えている。 人を大事にするためにはまずは名前を覚えようと思った。警察の独立性は他国にはない日本の良さだと思った。
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【298冊目】きっと警察庁長官の思い出なんて面白いことはたくさんあるんだろうけど、どうにも消化不良は否めない。職責上、詳細に語ることはできないということなのだろうか。筆者が書きたいことに、警察庁長官経験者の語りをくっつけただけのように思えて、宝の持ち腐れ感。 筆者が、公安調査...
【298冊目】きっと警察庁長官の思い出なんて面白いことはたくさんあるんだろうけど、どうにも消化不良は否めない。職責上、詳細に語ることはできないということなのだろうか。筆者が書きたいことに、警察庁長官経験者の語りをくっつけただけのように思えて、宝の持ち腐れ感。 筆者が、公安調査庁、出入国在留管理庁、厚労省麻薬取締部を警察と一緒にしてしまえという議論を展開するのも、雑な印象を拭えない。結論においては完全同意だけれど、その議論の道筋があまりにも粗く、オヤジの居酒屋談義の域を出ない。新書の限界か。 以前読んだ本との関係では、田中節夫長官(当時)が最も辛かった出来事として、カンボジアPKOに派遣された髙田警視の殉職をあげておられることが、マッチョな巨大組織を統率するトップとしての情を感じさせるインタビューとして印象に残った。
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