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日本酒テイスティング カップ酒の逆襲編 の商品レビュー

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2021/10/10

ソムリエにして唎酒師である著者による日本酒テイスティング本の第二弾。 前作に続いて、日本酒の風味の違いを、酒造元エリアとタイプ別(純米かアル添か、吟醸系か非吟醸系か)から、ある程度把握することが主眼となっている。 サブタイトルが「カップ酒の逆襲編」とあるように、本作では飲み比べし...

ソムリエにして唎酒師である著者による日本酒テイスティング本の第二弾。 前作に続いて、日本酒の風味の違いを、酒造元エリアとタイプ別(純米かアル添か、吟醸系か非吟醸系か)から、ある程度把握することが主眼となっている。 サブタイトルが「カップ酒の逆襲編」とあるように、本作では飲み比べしやすい1合のカップ酒を取りあげ、それらの風味とそれに合うフードペアリングについて語る。 ただし全編カップ酒というわけではなく、後半は、前作同様、4合瓶によるテイスティング。スパークリング、昔ながらの生酛・山廃、アル添酒、熟成酒という、著者コダワリのテーマ構成。昨今の日本酒で流行っていたり、著者としてはもっと盛り上がってほしいと思えるテーマとのこと。なおこの4つのテーマではカップ酒では揃えらないので4合瓶でと言い訳しているが、少なくとも、アル添酒は探せばいくらでもあるだろうし、ちょっと頑張れば生酛、山廃もあるはず。なので、これらもカップ酒でテイスティングしてほしかった。 いずれにしても全編、風味についての語りとその酒にマッチする食材の語りは、さすがはソムリエと思わせる内容だ。

Posted byブクログ