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戦姫アリシア物語(2) の商品レビュー

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2021/11/20

ゴリゴリの会戦描写と軽妙洒脱なトーク運びで私を魅了してくれる本作、2巻では北方遠征を含みつつもメインとなるのはアリシアとジークハルトの恋愛模様だね 第1巻時点で相思相愛と成りつつも、その立場から国の都合を無視してイチャイチャするのは難しい二人。アリシアは戦地に赴かざるを得ないし、...

ゴリゴリの会戦描写と軽妙洒脱なトーク運びで私を魅了してくれる本作、2巻では北方遠征を含みつつもメインとなるのはアリシアとジークハルトの恋愛模様だね 第1巻時点で相思相愛と成りつつも、その立場から国の都合を無視してイチャイチャするのは難しい二人。アリシアは戦地に赴かざるを得ないし、ジークハルトもその戦いを支援するために奔走せざるを得ない そういった意味では今回の遠征は勿論蛮族を駆逐するのが目的なのだけど、一方で自分達に求められる役目に準じつつ広域的な意味でデートをする話だったと言えるのかもしれない そう言えてしまうくらいにアリシアにとって蛮族駆逐なんて手慣れた作業だしなぁ(笑) ただ、だからって会戦描写に手を抜いているわけではないという点が本当に素敵。また、前巻が王国を舞台としていたなら、今回は帝国側を舞台としている為に前巻時点ではその有能さが見えてこなかったキャラの良さや帝国軍の特徴なども見えるようになっているのは好印象 特に印象が大きく変わったのはクラリッサかな。第1巻時点では有能なメイド・秘書という印象に留まっていたのだけど、これ有能すぎて昇進が難しいタイプでは…?戦場がちょっと一突きすればあっさり大混乱を起こす点が強調されている本作において、アリシアみたいなトップのために各地の情報を正確に収集し続けていたクラリッサの有能さは異常なものですよ! それを使いこなしているジークハルトも凄ければ、不正を糾弾する姿勢なども評価して副官にまで取り立てようとしていたアリシアも見る目があると判るね そして素晴らしい会戦描写の後はアリシアとジークハルトによるイチャイチャ描写が延々と…… これ、何気に凄いのは途中で暗殺やら部下のやらかしやら議会の暗躍やら含んでいるのに、二人のイチャイチャを些かも邪魔できていない点。二人の政治力が非常に高いために大問題も穏便に済ませられている面があるけれど、周囲に控えている者達の有能さに助けられている面もあるのだろうね ステイシーなんて有能風無能と思いきや、特定分野においてはとても高い能力を披露しているものだから面白い。……翌々考えてみるとメアリもこのタイプだったりするのか? また、アリシアとジークハルトの会話に関して面白いのは双方の自己評価と相手への印象が全く擦れ違っている点だろうか 恋は盲目というけれど、アリシアは自身を戦闘狂のちんちくりんでジークハルトはイケメンで優しい皇子、ジークハルトは自身を変態で面倒なタイプでアリシアを天使のように可愛らしいとそれぞれ評価している 割と擦れ違っている気がするのだけど、お互いが相手を過剰に高評価しているために周囲から「馬鹿だなぁ」と思えるようなイチャイチャも何の照れもなく行えているのかもしれないね それでも、アリシアが気にしていたのは自分が皇子妃になった未来ですか。確かに戦争関連に特化した能力を持つアリシアにとって本格的に政治や社交が舞台となるジークハルトの隣は荷が重いと感じるのか 皇子に相応しい別の女性が結婚すべき…。ある意味政治的なアリシアの判断をメアリが軽々と吹っ飛ばして、最終的に愛の力は全てに勝つ!と言わんばかりの展開になるのは笑ってしまったけども。既に恋愛脳になってしまっているこの二人を止められる者なんて世界の何処にも居ないんだろうなぁ(笑) と、思っていたけど、意外な所から横槍が。この二人に接触禁止なんて果たして可能なんだろうか?無理だろうなとしか思えないのだけど(笑)

Posted byブクログ