埋もれた日本地図 の商品レビュー
現代は、過去の様々な出来事が積み重なってできているわけだが、特に重大なことや人物、風習などが、地名となって残る場合がある。読みは同じでも、漢字が変わったりなどして、全く印象が変わったり、繋がりがわからなくなっているものも少なくない。本書はそういった「見えなくなった地名」などから、...
現代は、過去の様々な出来事が積み重なってできているわけだが、特に重大なことや人物、風習などが、地名となって残る場合がある。読みは同じでも、漢字が変わったりなどして、全く印象が変わったり、繋がりがわからなくなっているものも少なくない。本書はそういった「見えなくなった地名」などから、地域の歴史やそこで暮らしていた人物に光を当てようというもの。例えば、現在の西東京のあたりには、平安期から高麗の人々が技術者として移り住んでしたらしいが、こうらい→こま→川のそばでこまえ→狛江という説。また、水葬や風葬が当たり前だった時代の風習が形を変えて残っているものなど。民藝とか風習を理解することで、その地域の理解が本当に深まるので、あちこち出かける身としてはとても参考になる。
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フィールドワークをもとにした「中央の歴史に残らない人々やその事情」を収録したエッセイ集。 学術的なものではないので読みやすく、しかも興味深い。カヤカベ信仰の話はより詳しく知りたくなった。 で、何より驚いたのはこのエッセイ、載っていたのが活花の雑誌だっていうこと。何らかの縁でもあったんだろうか。
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