学校の役割ってなんだろう の商品レビュー
疑問に思うこと、感じることがあればその都度ツイッターに書き込みながら読んでいたので、かえって読了が遅くなった。でも、こうでもしていないと、前半に何を読んだかすっかり忘れてしまう。とりあえず全体を読んでの感想は、なんかもう現場の細かいところをよく分かっていただいている、ということだ...
疑問に思うこと、感じることがあればその都度ツイッターに書き込みながら読んでいたので、かえって読了が遅くなった。でも、こうでもしていないと、前半に何を読んだかすっかり忘れてしまう。とりあえず全体を読んでの感想は、なんかもう現場の細かいところをよく分かっていただいている、ということだ。私自身は学校の教員ではない。妻が中学で教員をしており、その話をいろいろと聞く。(聞くのが私の仕事)たとえば、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーも、いろいろと相談に乗っていただけるのには感謝するが、ずっと学校の状況を見られているわけではないので、来られたら時間をかけて報告する必要がある。常駐というかたちにはならないものだろうか。そして、職員が増えれば業務が軽くなるかというと、そうではなく、使えない職員の場合はかえって手間がかかる。病欠が続く職員がいれば、そのしわ寄せは今いる職員に及ぶ。もちろん、しんどいときに休める体制は欲しいが、有給で長期欠勤が続くと他の職員を入れるわけにもいかず、なんだかなあという感じなのだろう。もっとも、こういったことはどこの職場にでも起こりうることなのだろうが。教育関係の本はちょくちょく読んでいるが、高校入試に関わる話とか、塾の話とかはあまり見たことがなかった。そういう意味でも新鮮であった。それと、前半にあった官僚制組織のこととか、フォードシステムと学校経営との関係とか、社会学的な見地を学んだことがなかったので、大変勉強になった。一条校ということばも、別の本では読み流していたのだけれど、本書を通してその意味をきちんと知ることができた。うちが二条校なので、もう少し北にある学校のことかと思ったり(これは冗談ですが)していた。
Posted by
- 1
- 2