キツネとツルくん の商品レビュー
キツネくんとツルくんの仁義なき戦いが始まるのかと思いきや、キツネくんの一方的な片思いにも似た「ちょっかいを出したい」「上手を取りたい」という感情に重きを置いた絵本でした。 二頭身にデフォルメされ、赤のチョッキを着たキツネくんの絵が結構特徴的で、毛並みのフサフサ感や、リアル寄りな顔...
キツネくんとツルくんの仁義なき戦いが始まるのかと思いきや、キツネくんの一方的な片思いにも似た「ちょっかいを出したい」「上手を取りたい」という感情に重きを置いた絵本でした。 二頭身にデフォルメされ、赤のチョッキを着たキツネくんの絵が結構特徴的で、毛並みのフサフサ感や、リアル寄りな顔と、人間のように感情豊かな表情が絶妙なバランスです。 ただこの絵本ちょっと問題もあって、元となっているイソップ童話の場面からスタートするため始まりからちょっと置いてきぼりにされます。私はそうでした。ほんとはただ一緒に遊びたかったんだよね、とは思うものの、キツネくんがツルくんをそこまで気にしてしまう動機が伝わりづらく、どうにも描写不足な感が否めません。ハイキングに誘ってどうしたかったのかも分かりづらいと思いましたし、作った料理がどんなものだったのかもわからず、決定的な部分がいつも中途半端な印象です。ツルくんにしても喜んでふたり分のお弁当を作る割に、キツネくんを置いてひとり飛んで帰ってしまいますし、どうにもキャラの描写がチグハグに感じました。そんなに難しい話ではないはずなのに妙にズレているというか、描く場面のスポットの当て方に問題があるように思えます。うーん、でも裏表紙のふたりを見るとほっこりはしますし、私の読み方の問題なのかもしれません。 とりあえずちょろっと出てくるタヌキがつぶらな瞳でよだれを垂らしており可愛いなと思いました。
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画像の帯にもある通り、ツルにしてやられたきつねくんが「ツルのやつ、ゆるさないからなー!」と色んなしかえしを頑張るのですが、毎回ツルの方が一枚上手で「ツルのやつ、ゆるさないからなー!」が何度も何度も出てきちゃう、ほっこりきつねのお話です 題材はイソップ童話集からの翻案ですが、絵本自...
画像の帯にもある通り、ツルにしてやられたきつねくんが「ツルのやつ、ゆるさないからなー!」と色んなしかえしを頑張るのですが、毎回ツルの方が一枚上手で「ツルのやつ、ゆるさないからなー!」が何度も何度も出てきちゃう、ほっこりきつねのお話です 題材はイソップ童話集からの翻案ですが、絵本自体は新しめの作品のため、絵柄も今風というか、きつねくんがずんぐりむっくりなデザインで赤いチョッキなんか着てて可愛いです そんなずんぐりむっくり感と共に、きつねくんの毛並みのさふさふサラサラしてそうな質感や、作中登場するお料理や食器、洋服、おうちに至るまで、ポップにデフォルメされていながらも、写実感もある絵が魅力的です そして、イソップ童話には無い追加のエピソード部分は、そんなに尖ったものではない、ありきたりと言えばありきたりな内容なんですが きつねくんがツルくんを想って走る姿、悲しみにくれる涙をこらえる表情、ツルくんからの手紙を見た時の驚きと喜び、楽しみなのをを隠せない表情で眠りにつくときの笑顔、そんな思いを画力でまっすぐに伝えてくれる作品です そして、ちゃんと裏表紙はツルと再会した姿なんですよね… こういう、絵本の裏表紙が物語の結末の一部になってたり、ちょっとした後日談になってたりする演出は定番ですが、やっぱりあると嬉しい そう言えば、この作品はタヌキもちょい役で出てくるのですが、タヌキとは張り合ったりしておらず良好な関係なので、やっぱりツルとは特別なんだな、と思いつつタヌキの絵ももっさりモフモフで可愛かったので、こちらのタヌキときつねのデザインで、他の童話も見てみたくなりました
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8歳4ヶ月の娘 5歳4ヶ月の息子に読み聞かせ イソップ物語のキツネとツル から派生したようなおはなし なんだか道徳の教材に使えそうな。 娘に感想きいたけど タイミング悪くて 教えてくれなかったー
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じんわりと沁みる話。 お友だちを意識しだす4〜5歳向け。 どんな反応するのかな… このくらいの子どもでも感じるものがあるのかなぁ。
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