ブルーピリオド(11) の商品レビュー
アニメから入って既刊は全て読了。 ともすれば「ちょっと変わった世界を描く」だけの漫画になってしまいそうな設定だけど、美大云々ではなく美しいだけではない青春がメインテーマになっているので、良い意味で特殊性を感じすぎずに読めました。 それぞれの掘り下げエピソードが色が出てて面白い。
Posted by
最新刊が一番良い漫画を読めるのは幸せだ。橋田の話で涙が出ました。泣きながら創れる人を私も尊敬する。それは出来ないし羨ましいと素直に言える人も尊敬する。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 高2で絵を描くことの楽しさに目覚めた矢口八虎の新しい生活が始まった。金欠に悩む八虎がたまたま応募したバイト先は高校の恩師・佐伯先生が開く絵画教室だった。佐伯先生のもとで働くことになった八虎は小さな子供たち相手に四苦八苦。中でも問題児の翔也くんに「ピカソはなぜすごいのか?」と問われるも答えられず…。躍起になって調べるが、深く理解できない八虎は博識なある人物に相談する…! TVアニメ化も決定した超話題の美術系青春漫画、早くも最新刊登場!! ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
Posted by
何故、絵を描くことが嫌いになったんだろう、という問いが自分の根源に刺さるような気がして記憶を遡る。 否応なしに己と向き合う本作、実に疲れるが最高だ。
Posted by
アニメ始まりましたね。カラーなのやっぱいいなぁ。 こないだはじめて東京藝術大学に行ってちょっと感動した。入口すぐの美術館だけなので大学ぽさはほとんどなかったですけど、卒業生の作品ですみたいのがそこここに紛れているので藝大すご!ってなりました。 原作のほうは春休みのお絵かき教室...
アニメ始まりましたね。カラーなのやっぱいいなぁ。 こないだはじめて東京藝術大学に行ってちょっと感動した。入口すぐの美術館だけなので大学ぽさはほとんどなかったですけど、卒業生の作品ですみたいのがそこここに紛れているので藝大すご!ってなりました。 原作のほうは春休みのお絵かき教室ですが、そしてアニメ1話でも思ったけど佐伯先生がやっぱり素敵。とても難しいけどこういう大人になりたいよね。 橋田くんも好きなので頑張ってほしい。 ピカソの晩年になって子供の絵云々のあれですが、南フランスのアンティーブにアトリエ兼住居だった城をそのままピカソ美術館にしてるとこがあって、そこにあった絵がいわゆる子供の落書きみたいな絵だったよなぁと思いだしたり。ピカソ美術館はパリ、バルセロナ、アンティーブと3か所行きましたが、バルセロナがいちばん良かったけどアンティーブがいちばん好きかも。こういう日常になって行ったところは行ってよかったなぁと思うし、行かなかったところは行けばよかったなぁと思う。箱根彫刻の森は行ったのにピカソ見てないという…結構広いんだよあそこ…箱根ならまた行けるからそのうち行こう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
漫画でここまで泣くのは初めてってくらい泣いた。 ここに出てきたさえちゃん、翔也くんどちらも 自分の子供の時を見てるようで、 子供の時の自分を佐伯先生や八虎や橋田くんが救ってくれたような気分になる。 自分の子供の時にこんな大人がいたら今は違っていたのだろうと思う瞬間もあったが、 それ以上に翔也くんが八虎きっかけで楽しく描けるようになったことや 描き下ろしの多分さえちゃん?が絵画教室に戻ってきた部分が見えて嬉しくなった。 特にさえちゃんと橋田くんの話はすごく面白かったし、共感できる部分が多くあったが心に何とも言えない切なさを残すようなそんな終わり方が秀逸だった。 最も心に来たのは翔也くんのシーンで みんないつの間にか自分とは違う方向を見てて、 社会的価値が見えるようになって 自分が置いていかれる感覚 それを選べてない自分が不正解みたいな感覚 っていう部分。 本当にそうだったなあ…と昔から絵を続けている自分を振り返って泣いた。 小さい時は絵を描いたら、褒められてたのに いつの間にかいつまで続けるの?とかそれでプロになれるの?とかそんなことばかり言われてきて 段々と人に求められることをするようになって… 子供の時に言われた無自覚な一言ってかなり心に残って影響を与えるもんだなと改めて思ったし、 言ってる方は悪気がない部分もあるからこそ難しい。 子供は素直ゆえに全部ちゃんと聞いちゃうからこそ尚更… 自分がもし、いつか子供の教育に触れる機会があるとしたら中学生くらいまでは何かを通して感じる好きという気持ち、楽しいと思う気持ちを1番に育ててあげたいと思った。 そして、この世界は資本主義なのでどうしても 人に求められるものこそが正義となりがちだが そんな今だからこそ、自分が自分で価値と感じるものやことに触れる時間を何歳になっても大切にしていくことが大事だと改めて感じた。 読み進めるごとに面白くなるブルーピリオド、 今後の展開も楽しみ!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブルーピリオドは美大生の話なんだけど、すべての「絵が好き(だった)」人の話で、気付いていないかもしれないけれど、これはあなたの話なんですよって言われているような気がした。世界が同じように見えている人なんていないのだから、あなたにはどう見えていますかと、これは少しずつ、それに気付かせてくれるマンガなんじゃなかろうかと今回で思い至った。 いろいろな要素が絡み合う話で全体的にしんどいのだが、しかし何より堪えるのは別に誰が悪いわけでもないということだ。保護者による子どもへの不理解は「悪」に見えるし、彼らを悪者にしてしまえれば話はすごく簡単だ。実際それは良くない影響を及ぼしてもいたわけだが、しかし作中でも言及されている通りそれは「無自覚」であるということ。無自覚である以上、誰だってこの11巻の中にいた親たちのようには成り得るのだということ。そういう無自覚な眼差しに誰しもが大なり小なり晒されて人格形成をしてきていて、その中で如何様にも人生は変わってしまう。絵が好きだという気持ちを高校生のうちに取り戻せた八虎は幸運だったと言うしかなかった。子ども時代に、自分の道を自分で選ぶなんてことはそうそうできない。でも、これを読んでいる大多数は大人だろう。今の自分に、じゃあ何ができるか。辛くても向き合い続けたいものは今、改めてあるか。今なら周りを気にせずにできることもあるんじゃないか。
Posted by
今回は絵画教室の先生のバイトエピソードが 一巻にぎゅっとまとまっている。 学校の先生として、小枝ちゃんの変化には 胸を打つものがあった。 毎巻違った側面から心を抉ってくる漫画。 アニメの1話もとてもよかった。
Posted by
この巻だけでも一つの作品として完成されていた。なんというか作者様ありがとうございます。翔也くん可愛いカッコいい芸術がんばれだし橋田良いキャラだし何より佐伯先生素敵すぎ。サエちゃんも複雑だけど、、、頑張ってね! 本当に作者様ありがとうございます。
Posted by
春休み、美術から少し距離を置き、絵画教室でバイトを始める八虎。子どもたちとその「絵に向き合う姿」に触れ、八虎は何を感じるのか…。 好きだから描きたい、好きなのに思うに任せない、周りは変わり流れていって、自分は置いていかれる…。「表現」なればこそ、時に人に突きつけられる気持ちと実...
春休み、美術から少し距離を置き、絵画教室でバイトを始める八虎。子どもたちとその「絵に向き合う姿」に触れ、八虎は何を感じるのか…。 好きだから描きたい、好きなのに思うに任せない、周りは変わり流れていって、自分は置いていかれる…。「表現」なればこそ、時に人に突きつけられる気持ちと実際の齟齬。小さな子どもたちの姿を描きながら、実は大人になっても何も変わることがない想いであることを突きつけられて、胸が痛くなりました。でも、「好き」はきっと変わらない。新年度、八虎はどんな変化を見せるのか楽しみです。
Posted by