外国語学習での暗示的・明示的知識の役割とは何か の商品レビュー
専門性は高め 暗示的な知識と明示的な知識の定義、その測定、指導のあり方 まず定義から様々な考え方があるということがわかり、定義の複雑さがわかった。実験ごとに操作的な定義が必要なのだろう。 また、暗示的な知識と明示的な知識の測定方法にも多くのページが割かれていた。実感が湧かな...
専門性は高め 暗示的な知識と明示的な知識の定義、その測定、指導のあり方 まず定義から様々な考え方があるということがわかり、定義の複雑さがわかった。実験ごとに操作的な定義が必要なのだろう。 また、暗示的な知識と明示的な知識の測定方法にも多くのページが割かれていた。実感が湧かない方法も多くあった。今後、研修していかないといけない。 大学院在籍時、この研究分野があることは知っていたが、複雑さゆえ避けていた分野であった。測定時のメソドロジーの複雑さ、脳科学や心理学の知見の援用等、新たに学ばないといけないことが多くあることが予見されていたからである。この本を一読した今、どれくらい理解したかと問われればかなり自信がない。 この本を読んで感じたことは無意識のうちに進む学習が確実にあるので、何も全てを教え込もう意気込まないということである。また、暗示的な知識は習得に時間がかかるので、その成果をすぐに求めない寛容な態度でいようと努め、同時に明示的な知識が自動化される言語活動を意図的に設計し授業実践にあたることである。
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