みんなの現代アート の商品レビュー
現代アートを取り扱ってる美術館のミュージアムショップとかによく置いてあるから気になっていた一冊 著者はロンドン芸術大学の総学長にも就任してるアーティスト、グレイソン・ペリー 『男性らしさの終焉』という本も書いている(よくフェミニズム関係で取り上げられるから題名だけ知ってた) 内...
現代アートを取り扱ってる美術館のミュージアムショップとかによく置いてあるから気になっていた一冊 著者はロンドン芸術大学の総学長にも就任してるアーティスト、グレイソン・ペリー 『男性らしさの終焉』という本も書いている(よくフェミニズム関係で取り上げられるから題名だけ知ってた) 内容は現代アートの作家や作品をどんどん例として出してくるので、それらを知ってないと結構読み込めないかんじある。ハイコンテクストですわ〜現代アート 現代アートの文脈を掴んだ上で読む裏話的なものかもと思った。入門書ではないよね 現代アート知って重くなってる頭を軽くしてくれる本、、なのかな 村上隆はこの欧米人の文脈にしっかり入り込んでて、やっぱり他の日本人作家とは違うんだなとおもった
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現代アーティスト、ロンドン芸大学長による現代アート業界とアーティストに向けての正直な入門(?)書。何でもアートになった今をどう見るのか、ある種の参考にはなる。
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表紙につられて手に取りましたが、余り読み進められなかったのが正直な所、、、。現代アー トに対する造詣が不充分なのか、訳文のせいか、、、
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プロとアマチュアの違いは何かを考えている私にも刺さった本。本を読みながらやたらと子供の頃を思い出した。ちょっと難しかったのでもう1回読みたい。
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文章が難しいところが多々あったけど、こんなにアートについて頭を支配されたことないくらい面白く読めた。 絵や芸術作品の評価とかは特に。
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イギリスの権威ある陶芸作家の目線から、現代のアートやアート界が語られている。 翻訳文独特の読みにくさもあり、もっと体系的な入門書かと思って読んだがそうでもなかった。 アートと呼べるのはどのようなものなのか、アートのクオリティはどのように測るのか、アバンギャルド(前衛)がアートに...
イギリスの権威ある陶芸作家の目線から、現代のアートやアート界が語られている。 翻訳文独特の読みにくさもあり、もっと体系的な入門書かと思って読んだがそうでもなかった。 アートと呼べるのはどのようなものなのか、アートのクオリティはどのように測るのか、アバンギャルド(前衛)がアートに内包された今日にアーティストはどうキャリアを積んでいくか、というような話。 現代アートって、マルセルデュシャンの「泉」(と題づけられた便器)を起源とするコンセプチュアルアート(作品そのものよりも、その背景にある思想やコンセプトを重視する)とほぼ同義のもので、1960年代後半から70年代にかけて現れた前衛美術ムーブメントの流れにあるものなんだな(?)
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2022.09.18 ちょっと文章が分かりにくいところがあったが、伝えたい内容は理解することができる。現代アートは、難解だし、正解はないし、ある意味カオスな状況だけど、それを楽しめば良いんだろうなぁと思った次第である。
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自身がアーティストであり、ターナー賞を受賞するなどある意味権威側の立場にある著者が、俯瞰的でシニカルな視点で現代アートについて語る一冊。 現在の地位にいるからこそ語れる部分もあると思うが、アーティストが直面する現実について、ストレートに述べていると思う。 ライトな語り口調で語られ...
自身がアーティストであり、ターナー賞を受賞するなどある意味権威側の立場にある著者が、俯瞰的でシニカルな視点で現代アートについて語る一冊。 現在の地位にいるからこそ語れる部分もあると思うが、アーティストが直面する現実について、ストレートに述べていると思う。 ライトな語り口調で語られ、そして翻訳されているが、若干読み辛い。
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現代アート作家の現代アート全般について論。 タイトルや序盤の文章では、アート界を煽り、批判するものだと思ったが、後半は作家の告白や苦労を交えた素直で正直なアート論になっている。子供がアーティストになりたい心情や、アートスクール学生の気持ちの洞察も良い。ポスト村上隆、ポストジェフク...
現代アート作家の現代アート全般について論。 タイトルや序盤の文章では、アート界を煽り、批判するものだと思ったが、後半は作家の告白や苦労を交えた素直で正直なアート論になっている。子供がアーティストになりたい心情や、アートスクール学生の気持ちの洞察も良い。ポスト村上隆、ポストジェフクーンズ論となりえる アート界は閉じられたサークル内に留まってきた。内輪の世界。これが近年変わってきた17 現代のアートの価値認定者のトップは「キュレーター」だ。彼らは「アートの法王たち」と呼ばれている40 その権力者のキュレーターが守らねばならぬ倫理は、プロとして自分の関わる領域内で目にした作品を、収集したり自分のプライベートコレクションのために購入してはならないこと〈自分の所有する作品の作家の個展を企画して、その経済価値を高められる。そうすると自分の所有作品の価値が上がる。つまりインサイダー取引、株価の不正操作と同じ〉40 「ドゥエイン・ハンソン症候群」ハンソンは精巧な人物像を作る。が、今やその価値のメッキははがれ、埃まみれの価値(美術的な)になった。そのような作品や作家を総称する言葉44 「国際アート英語」60年代から始まったアート業界独特の悪しき言葉、文法。アートの複雑さの箔付けのために開発された。アート雑誌などで語られ、意味不明部分が多いが、今や学生の論文にも使われている便利な言語。「見る価値のあるもの」を語る自分たちの言葉も「聞く価値、読む価値がある」のだと思われたいために採用された。45 2013年の世界のアート市場に流れ込んだお金は90兆円60 (マイケルストーンが爆弾を議会に持ち込んで逮捕されたとき「これはアートパフォーマンスだ」と言ったことを踏まえて)自分がなんとなくやりたいと思うことをアートだと宣言し正当化しようとする、近年多く見られるようになった戦略である70 「アートプロジェクト」という言葉が無意味で下手な素人芸の代名詞となってしまったことが哀しい。テレビ番組を上手く作れない人がビデオアーティストになり、ヒットソングを書けない人がアートバンドを組むのはよく知られている72 現代においてアートを語る上で最も侮蔑的な言葉は、「装飾的」であるということになる81 「アートは存在しない。アーティストがいるだけだ」(エルンスト・ゴンブリッチ)。これによるように、アボリジニの絵画はアートではないかもしれない。それは制作者がアーティストとして作ったものではないから83 今、アートは終焉を迎えたのではなく、最終形態になったのだ103 朱昱(シュ・ユ)2003年、死産した赤ん坊を食べるパフォーマンスをした中国のアーティスト107 現代アートは資本主義の研究開発部みたいなもの116 ショッキングな作品が増えすぎたために、人びとは美術館に行くとそのよう作品を求めるようになってしまった。しかし、アートとは本来多様なものだ。(ここだけの話だけど)美しくたっていいはずだ125 アート、それは真剣なビジネスなのだ!166 ある精神病患者は、存在しない「フランスの改装中の家」の改装計画を妄想しずっと話し続ける。このことによって精神の安定をはかっていた。これは居場所が無く不安な子供(アーティストの卵)が自分だけ持っているレゴランドで作る世界や、ノートに描き続けられた絵物語と同様だ。アーティストはこの「フランスの改装中の家」を今でも夢見ている、あるいは作り続けている169
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権威側と自認しながらも、批判的かつ希望を持ってアートを綴っていた。難しい部分もあるけど、アートとは「意義を生み出す」ことだったり、最終形態にたどり着いていることだったり、なるほどふむふむそういう考えもあるのかとはなる。そもそもがっちり理解・納得できる正答があるなら、こんな本ないだ...
権威側と自認しながらも、批判的かつ希望を持ってアートを綴っていた。難しい部分もあるけど、アートとは「意義を生み出す」ことだったり、最終形態にたどり着いていることだったり、なるほどふむふむそういう考えもあるのかとはなる。そもそもがっちり理解・納得できる正答があるなら、こんな本ないだろうし、思考の提示として存在価値がありそうだし、個人的には結構腑に落ちた。
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