現代中国経済 新版 の商品レビュー
中国の計画経済から現代の発展までの経緯を知ることができる教科書で,経済学のさまざまな具体例を学ぶにも良い。
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中国経済はどんどん変化していく、相当なスピードで変化していく。久しく後に残されてしまった日本経済の中から眺めると、どうしてそういう姿をしているのかよくわからないところがあるし、それでいてとてもマネができないもどかしさを感じる。 それでは、その中国の経済が辿ってきた道筋がどんな...
中国経済はどんどん変化していく、相当なスピードで変化していく。久しく後に残されてしまった日本経済の中から眺めると、どうしてそういう姿をしているのかよくわからないところがあるし、それでいてとてもマネができないもどかしさを感じる。 それでは、その中国の経済が辿ってきた道筋がどんなものだったのか、本書は主に供給側の視点から全体像を捉えることを試みたものである。 全体を通してみた感想は、一貫して目的意識が固いということだろうか。国内の状況や外国との関係において本当にいろいろな事情があって、また時には厳しい諍いがあって、見通せないところもあるのだろうが、結果として振り返ったときにはある一定の形になっている。目的がぶれないからだろう。 そういうところでは、足下の中国経済の動き、中国共産党による引き締め策へ転換する動きも、ただその現象から判断するのではなく、どのような姿へもっていきたいのか、そのようなところから評価が定まってくるのだと思える。
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