眠れなくなるほどキモい生き物 の商品レビュー
多種多様な寄生虫の生存戦略に驚かされました。 キモいが目が離せない寄生虫のイメージを変えてくれる一冊。
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地球上に存在する約870万種の生物のうちの大半は寄生生物。そして、寄生生物は単純に種類が多いというだけでなく、その姿かたちやライフサイクル(生活環)は想像をはるかに超えて多彩。 本書は、そんな多様な寄生生物のなかから、「キモい」という言葉を幅広く捉えて、思わず目を背けたくなるよう...
地球上に存在する約870万種の生物のうちの大半は寄生生物。そして、寄生生物は単純に種類が多いというだけでなく、その姿かたちやライフサイクル(生活環)は想像をはるかに超えて多彩。 本書は、そんな多様な寄生生物のなかから、「キモい」という言葉を幅広く捉えて、思わず目を背けたくなるようなグロテスクな姿をしたもの、私たちヒトにとりつくもの、吐き気をもよおす邪悪な戦略をとるもの、宿主に大きな害を与える行儀の悪いものなどに的を絞って取り上げられている。 第一章は取り付いた生き物の行動を操り、自分(寄生生物)の生存や生殖に都合の良い行動にさせるものたちの例。 別に寄生生物は意識を持っている訳ではないが、実にうまくコントロールしているのは、驚きだ。 第二章は、「ヒトに棲む」と題し、お馴染みのエキノコックス、サナダムシ、アニサキス等含め、それら寄生生物の危険性を説く。 これを読んでいると、野生動物に下手に近寄れなくなるし、野原や山、海や川や湖にも行けなくなってしまう。 第三章は「おぞましい生き様」で、見るからに気持ち悪くなるような姿や動きをするものを中心に。 原虫は、我々と同じ真核生物であり、寄生生活への適応から宿主の免疫システムを回避する能力を備えている。原虫を殺すような薬は多くの場合、私たち人間の細胞にも有害であり、原虫病を予防するワクチンの持続性は低い。 ヤバい生き物が、結構身近にいることを学んだが、君子危うきに近寄らずだな。 暫くしたら忘れそうだけど。
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