逆玉に明日はない の商品レビュー

楡周平(著者)

2021/10/05

楡先生の作品だから堅い作風かと思いきや、コメディータッチの砕けた内容に驚いた。台詞も生々しく人間の本性剥き出し。堂面乗定に仕返し出来て痛快だったが、昭憲があまりに惨めで気の毒になった。

2021/10/04

最後は思わず吹き出してしまった。あまりに現実離れした義父と息子。優秀なタネ馬という設定じゃなかったっけ？楡さん、コメディもイケる。

2021/10/03

日本を代表する巨大食品メーカーMIRAIゼネラルフーズ。社長の堂面は娘の三津子の結婚相手を探してる。四葉商事の乗務に頼んで、相応しい相手を探してもらった。白羽の矢が立ったのは、アメリカの会社に出向中の是枝。見合いをすることになった。大金持ちでもあり、美人の三津子。子供が生まれたらすぐに、堂面の養子にするなどの条件はあったものの、結婚に応じることにした。すると・・・

読みやすく面白かった。基本的にはコメディなのだけれど、お仕事小説でもある。

うまい話の裏には、やはり・・・

2021/09/28

池井戸潤と楡周平は現在企業小説作家として、双璧ではないかと思う。企業小説は、専門用語があったりして、読み進めにくい部分があるが、この２人はハラハラドキドキさせながら、あっと言う間に読み終えてしまう。
この作品は、今までの作風とかなり趣向を変えて、軽いタッチで描かれているように思われる。しかし、ところどころに、作家の緻密なバックグラウンドを窺わせる記述があり、深く読ませる部分もある。
筋自体はどちらかと言えば、ありきたりで、結末が見えないでもないが、それでも一気に読ませる筆力はさすがの一言に尽きる。

2021/09/21

面白かったです。
こういう本も書けるんですね。
ラストにもう一波乱ありそうなところで終わっているのが良いと思いました。

2021/09/07

クールなビジネス小説がウリの著者だが本作はユーモアや笑いの要素も入っていて気軽に読めた。某作品のようなウルトラC決着ではなく、現実的だけど発想力のある解決策で落とすところは流石。

2021/07/29

見合い結婚→男児誕生→息子は義父の養子→離婚&お家追放! 優秀な商社マンは、後継ぎ作りの「種馬」だったのか!? スラップスティックな人間模様の超・破天荒〈経済エンターテインメント〉