1,800円以上の注文で送料無料

自由研究ようこそ!ことばの実験室(コトラボ)へ の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/12/15

小中学生の自由研究といえば、どことなく工作やら観察やら、実験やら、理系のもののイメージがある。本書は、小中学生の子どもたちが、最も身近な「言葉」を研究するヒントを集めた本である。 「名前を略すとき、なんて略すか?」「『は』と『が』が、どのように使い分けられているのか?」「『あの...

小中学生の自由研究といえば、どことなく工作やら観察やら、実験やら、理系のもののイメージがある。本書は、小中学生の子どもたちが、最も身近な「言葉」を研究するヒントを集めた本である。 「名前を略すとき、なんて略すか?」「『は』と『が』が、どのように使い分けられているのか?」「『あのう』と『ええと』の違いは何か?」「マンションの名前は何語が多いのか?」 普段、何気なく使っている言葉の疑問をあげて、その法則を見つけるための実験方法を教えてくれる。それぞれの問いに、本の中で答えは書いておらず、自分で実験することで、見つけてみようという形になっている。 この本のいいところは、言葉に関する不思議の答えを教えてくれるのではなく、言葉に対する疑問の持ち方と、その解き方を教えてくれることだ。どんなものにも明確な答えがあって、それは教えてもらえるものだと思っている人には、不満な本かもしれない。 一方で、改めて思ったのは、言語の研究というのは、けっこう地道で、時間のかかる作業が多いよな、ということだ。用例を集めたり、文章の中での使われ方を集計したり、自分なりの答えを導き出すための手続きは、思いの外、根気のいるものだったりする。 この本は、そうした言葉について調べる、ということの地道な部分を隠さず、それでいて、子どもたちにも楽しみながらできるように工夫して説明されている。 自分で答えを導き出す、その楽しさを知りたい、伝えたい。そういった人たちにおすすめしたくなる一冊だった。

Posted byブクログ

2021/08/30

自由研究は理科や社会ばかりじゃない。 小学生からのことば研究入門書。 単語のしくみ、音のしくみ、文・会話のしくみ、さまざまなことばの4章仕立てで、ことばの実験(頭で考えてみたり、自分で作ったり)や観察(本や雑誌から集めたり、身の回りの言葉を調べたり)のテーマを提案し、しらべかたや...

自由研究は理科や社会ばかりじゃない。 小学生からのことば研究入門書。 単語のしくみ、音のしくみ、文・会話のしくみ、さまざまなことばの4章仕立てで、ことばの実験(頭で考えてみたり、自分で作ったり)や観察(本や雑誌から集めたり、身の回りの言葉を調べたり)のテーマを提案し、しらべかたやまとめかた(ポスターやレジュメのつくりかたも!)のヒントまで書かれている。字体のバリエーション、役割語、オノマトペ、建物の名前集め、文のあいまいさなど、身近な日本語の観察から外国語(言語一般)への関心まで、大人(親や先生)にとっても発見や学びが多そう。 ふりがなの量から考えると、小学校の中学年ぐらいからがターゲット。版元に追加情報や実際によせられた作品を掲載するサポートページもあり。 https://researchmap.jp/yearman/kotolabo/

Posted byブクログ