不老不死ビジネス神への挑戦 の商品レビュー
私にとっては、シンギュラリティで有名なレイ・カーツワイルについて、幼少期から死後の冷凍保存の予定までの盛り沢山のエピソードを知る貴重な書だった。 1965年、「クイーンズ出身の小柄で行儀のよいユダヤ人の少年」は有名テレビ番組に出演、17歳にして音楽を作曲する手作りのコンピュータ...
私にとっては、シンギュラリティで有名なレイ・カーツワイルについて、幼少期から死後の冷凍保存の予定までの盛り沢山のエピソードを知る貴重な書だった。 1965年、「クイーンズ出身の小柄で行儀のよいユダヤ人の少年」は有名テレビ番組に出演、17歳にして音楽を作曲する手作りのコンピューターを披露。MITでは学期中一度も顔を見せず1時間ほど本をざっと眺めただけで物理学の試験でA。臨床的な死の後に、新たな治療法が見つかるまで自らを冷凍保存する予定のアルコーについては、保管状況などが生々しく紹介されている。 ナノテクノロジーは進化し、人工知能アルゴリズムは日々忠実にホモ・サピエンスの死の謎を解き明かしにかかっている。永遠の生を探求する人間は他にもいたかもしれないが、あきらめない強い気持ちを持ってこのメッセージを主流に押し上げた人間はいなかった。彼は「世界を変えた」。 この本には他にも錚々たる主役がいる。ラリー・ペイジ(アルファベット共同創設者)、アーサー・レビンソン(アップル会長)から、ピーター・ディアマンデス、オーブリー・デ・グレイ、クレイグ・ベンターなど圧巻の登場人物によるビビットなエピソードが満載。シリコンバレーでの発想のスケールを体感できた気がしてくる。著書は元CNN支局長で著名誌で執筆するジャーナリスト。
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「ライフスパン」等のヒットで、最近話題の老化についてビジネス寄りに解説された一冊。グーグルが老化関連の会社に投資しているという話は聞いたことがあったが、どれくらいの規模で誰がどのようにどういった研究開発を進めているのかどうかは知らなかったが、本書を読めば全貌をつかめる。ビジネスだ...
「ライフスパン」等のヒットで、最近話題の老化についてビジネス寄りに解説された一冊。グーグルが老化関連の会社に投資しているという話は聞いたことがあったが、どれくらいの規模で誰がどのようにどういった研究開発を進めているのかどうかは知らなかったが、本書を読めば全貌をつかめる。ビジネスだけではなく、ゲノム・幹細胞といった生化学的な話も出てくる。中でもレイ・カーツワイルのナノロボットを使って老化(病気)を解決するという発想が、一番未来感があって面白かった。
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