勇気あるものより散れ(1) の商品レビュー
死ぬことが出来ない少女・シノが、自らの死と、精神的に壊れてしまった母の死を望み、春安に助けを求め眷属とする。 そこに立ちはだかるシノの兄。 シノは悲願の死を果たすことができるのか。
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死に場所を無くした元武士が新たな主と生き場所を見つける物語か… だというのに主と見出した少女の目的は母殺しと自死だなんてどこかちぐはぐで、その歪さが本作の面白さになりそうな第一印象の作品 シノという少女が持つ特性は殆どヴァンパイアのようなものなんだけど、力の源流となるのはただ...
死に場所を無くした元武士が新たな主と生き場所を見つける物語か… だというのに主と見出した少女の目的は母殺しと自死だなんてどこかちぐはぐで、その歪さが本作の面白さになりそうな第一印象の作品 シノという少女が持つ特性は殆どヴァンパイアのようなものなんだけど、力の源流となるのはただの村人が不死者になっただけだから基本的には無力。一応、シノは剣術の心得は有るようだけど死線をくぐり抜けてきた武士を超える程ではないから、死線を生きてきた春安の助力が必要になるわけか ただ、それはシノと対立する化野民にとっても同様。隗も秀穎を味方につけていた。これは化野民の中で異端の考えを抱いたシノが叛逆者になる構図にも見えるし、廃刀令を前にして元武士たちが最後の灯火を散らそうとしているようにも見えるね そう考えると春安がすぐにシノに同調した理由も納得できるかも シノが語る納得し難い歴史の裏側。これを春安は時間を掛けずに受け容れ自分の命の使い道と定める。又、刺客としてやって来た筈の市之丞も菖蒲による説得があったとはいえ、すぐシノ陣営に付いている。 この変わり様は時代が変わってしまった為に生き場所を見つけられない彼らが、自分の納得できる命の使い道を探していたと考えれる事もできるのかな シノの側に付く者、隗の側に付く者、新政府の側に付く者… ただ、それはやっぱり武士達の事情であって それとは別に展開するのがシノの事情だね。無限の苦しみを味わった母を楽にする為に母殺しをするなんて真っ当とはいえない。単純に見てしまえば隗の側に正当性が有るように思えるこの対立、シノは本当にその役目に突き進んで良いのだろうか?また母や妹を喪った春安がその役目をそのまま手伝うことは正しいと言えるのだろうか?
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序盤ということもあり、なんとも評価し難い。 色々調べた上で作品にしている努力は見てとれるが、それが作品の面白さに繋がっているかはまだなんとも。
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- ネタバレ
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ゲームのキャラデザから好きだった相田裕の新作。 ヒット作のGUNSLINGER GIRLとは趣の随分違う学園もの、「1518」に続く本作は、幕末~維新の時代から始まる。またまた新しいテーマか、と思ったが、ヒロインの特殊性とかは、GUNSLINGER GIRLの義体を連想し、舞台はイタリアと日本で違うものの、通じるところもあるのかと思う。 作者の新しい挑戦を楽しませてもらおう。
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